日本に到着するなり別府駅へ行きおかしな「片道乗車券」を購入して、その後数日は大分の実家で過ごしました。そのうちの一日は国東町の田深に行ってみた。何しに?というのは今からご説明いたします。本日は意図的にTwitterの引用多めです。つぶやいたーがなくなったら今日のお話は何がなんだかわからなくなるだろうな。
田深に着くなりまず向かったのは国広書店さま。
店内の撮影を忘れたのでTwitterより写真を拝借。店内では国東市で活躍される漫画家アキヨシカズタカ先生の推しがすごい。
ここで注文していた本を受け取る。ちなみにこれらの本を含めた箱を日本からドイツに戻る際に別送品として送った。(航空便やSALの扱いはなく)船便としてしか送れないとかで、年内到着は無理かなあとか思っていたら、暮れも暮れ、本日12月31日に無事到着した。
田深の集落から国東バスターミナルまで徒歩で向かうことにする。15分ほどの道のり。…30年ぶりとかにここに来たぞ。
懐かしさはもちろんあるんだけど、ご多分に漏れずこちらも店などが軒並み商いをやめてしまっておりいささかの寂しさを感じる。見方を変えるとリアル昭和の街が未だに残っている感じもする。それを利用して国東半島にある別の街豊後高田は「昭和の町」としての売出しに成功したんだけど…こちらはそのような流れもなく静かに時間が流れている。
こちらは通称「親不孝通り」。親不孝ができそうな店も少なくなってしまっている。
廃業して久しいと思われるガソスタ。出光のロゴが懐かしい。
今回訪問しなかったのですが、こちらに池田菓子店という謎のお店があるんですよ。なぜかうちの近所の地名Goslarを前面に出したお店。
結局上のツイートで解決したんだけどここの菓子店のご主人がゴスラーで修行をされたという過去があるらしいのだ。思えばこのツイートからはなカフェさん(後述)とのつながりが発生したんだったなぁ。
そうそう思い出した。上のツイートの直後に気になって勝手に池田菓子店のご主人が修行をされた店を探せ!ツアーを敢行したんだった(ヒマ人呼ばわりとか核心をついた発言をしないで)。わざわざ国東市のキャラさ吉くんまで連れて行ったのに結局どのお店かわからずじまいでボツ企画になっていたのだった。年末なのでボツネタ供養させていただきました。
話を国東市鶴川に戻します。ようやくバスターミナルへ。私の記憶が正しければターミナル前にはスーパーなどもあり、そこそこ栄えていた気がする。令和の夜の現在ではバスターミナルの建物も建て替えられている。私が生まれる前の大昔の話をすればここは鉄道のターミナル駅だったらしいのだが。そんな立派な建物はもはや存在しない。
一部のマニアさん的にはこの国東観光バスという会社は面白いらしいのね。保有車両とかが。言われてみるとかなり古そうなバスよね。
私は何をしようとしているのかというと、最近国東のモボやモガの間で金曜日にしか運行しない成仏行きのバスに乗るのがバカウケらしいのだ。
なんかよくわからんという人のために解説。成仏ってのは地名なのね。さすが佛の里。で、今年(2021年)の3月まで一日2便とかの普通の路線バスが走っていたものの廃止に。それを国東市のコミュニティバスが週に一日限定ながら路線を引き継ぐことになったと。…まあここまではよくある話。
これもよくある話かもだけど、コミュバスへの変更に伴いバスの経路も一部変更され、今まで使っていたバイパスから田深の集落の中の狭い道を通る経路に。結果、こうなった。
私もわけのわからんツッコミを入れた。
バスターミナルから乗車して成仏まで行って帰りに田深で降りるってやってみたいですね。
そう。有言実行。これをやってみようというのが本日の計画の全て。
はなカフェさんのこのつぶやきから1年半。このあと話がだんだん大きくなって、いつの間にかNHKの取材まで来るほどになった。昨日(12月30日)の運行は下のようにとんでもない大盛況だったらしいです。
というわけで私も乗ってみようと。国広書店さまの前からも乗れたのにわざわざバスターミナルまで戻ったのは私なりのこだわりだったりします。
国東バスターミナルを出た時点では乗客は私だけの貸切状態。そこからバスは成仏は北西の方向なのに南に進み始める。で、途中の道の駅でUターンして、街の中心部のコミュニティセンターで地元のおばちゃん3人程を乗せて田深の集落へ。
かのはなカフェ前でおいちゃんが一名乗車。このおいちゃん(大分方言)、後でわかったのだが「宮じい」と呼ばれている無償でガイドをしてくださっているおいちゃんらしい。このおいちゃんが成仏までずっとガイドをしてくださった。
成仏では国東市黙認ヒーローオコスンジャーが待機しており記念撮影。
上は参考ツイート。ちょうどこんな感じの写真を撮影してくださった…はず。そういえばこの写真を頂いてないな。
こうして無事に成仏した私はそのまま折り返しの便で田深の集落まで戻る。お邪魔したのははなカフェさま。ここでしばらく宮じいほかの皆様と雑談。
このはなカフェというのがまた面白い場所でして、昔は酒屋さんだったらしい。それが上のツイートをきっかけに
バスオタ詰所
になったらしい。
…それでいいのか?思わずツッコミを入れてしまうけど、町おこしとして成功しつつあるように見受けられるしそれでいいんでしょう。週に一日しか来ないバスで町おこしとは何がネタになるかはわからない、素材の料理いかんでは化けるかも…という期待を抱かせてくれます。
はなカフェのオーナー様、和服の似合う女性でした。和服っていいよねぇ。