【完全に雑談】土曜日、その後。


前回のお話で嫁がいない土曜日をいかに満喫しようか…というお話をしましたが、その結果です。というわけで前日のお話から先に読んできてくださると嬉しいです。

ちょっとフェイクとまではいかないまでも事実と異なることを書いてたんですよね。実はあれを書いていた時点では嫁はまだ家にいました。ただ、完全にお出かけ準備モードだったので私は嫁を放置して駄文を書いていたと。さあ、嫁がでかけたらいろんなことをしようと期待しつつ。

午後1時。嫁と一緒に結婚式に参列する嫁の姉夫婦がやってきまして。玄関のドアが開くなり姪っ子(6歳)がどどどと入ってきまして私にハグ。待て待て。今までこんなことなかっただろ。日本人の私、ハグとかキスとか苦手ですからそれを姪っ子も察知したのかはたまたここ1年はコロナのせいか、そんなことをされた覚えがない。なのに、いきなりぴたっとくっつかれた。

この瞬間に私のバラ色の土曜日の予定は完全に崩壊した。コロナワクチンの接種をしても磁石がくっつく身体にはならなかったが、姪っ子はくっついたっ。

姪っ子は階下の義両親(つまりは姪っ子のじいちゃんばあちゃん)が今日は面倒を見るということで話はまとまっていたのです。ところが姪っ子がピタッとくっついたまま言うのです。

「ああ、(俺氏)が今日は結婚式に行かないでよかったっ」

冗談抜きでこの瞬間から10時間ほど姪っ子は片時たりとも私の元を離れなかった。トイレ以外は。

こんなことを下手に書くとヘンタイの烙印を押されかねない恐ろしい世の中なのですが、まあ、可愛い盛りですよねぇ。どうせあと数年もすれば完全に嫌われてしまうことがわかっているのですが、とりあえず、この日は私が優先順位上で最上位に来たらしく、すっかり懐かれてました。

まずはお昼ごはん。義母作マッシュルームのスープ。絶品なんだこれが。たぶんクリームとかそっち系の身体に悪いものをふんだんに使っているやつ。

そして庭でブランコ。

それから近所のお城へ。お城というか元要塞というか、現在は教会になっていてなぜか動物がたくさん飼われている。

尖塔もありまして、50セント払うと登れます。

この写真を見る限り楽しそうに見えそうですが、途中の階段では下がよく見えたりして結構怖がっていたんですよ。ついでにこのあと突如高所恐怖症も発症。子供は実に面倒です。私も高所恐怖症のきらいはあるのですが、子供の手前平気じゃないといけないんです。なるほど、親とはこうして強くなるんだなぁ。

動物さんもたくさんいまして。子供には楽しい場所です(何より入場無料で安上がり)。ただし、放し飼いの鶏にびびってましたけど。

こちらは教会。♪森の小さな教会で結婚式をあげました というノリなら本当におすすめの地元民以外だれも知らないような教会です。

ここの入口で発見したもの。ほら、教会の入口って信者さんが身を清める聖水盤ってあるじゃないですか。コロナ禍でこうなってた。

内容物。95%のsterillium(消毒薬)と5%の聖水

正直これは嘘と思った。使ってみたのだが、全然消毒薬っぽくないのだ。手指消毒薬を使うとアルコール分なのかなんとなくすっきりした感があるのだが、これはひたすらに気持ち悪かった。たぶん異教徒の私が使ったのがいけなかったに違いない。

うちに帰って義両親と夕飯。

このあとも時間があるのでDVDでも見ようかと提案。ここで私は一計を案じまして、

そうだ、ラピュタでも見せて洗脳してやろう

姪っ子ヲタ化という悪い計画を立てる。ところがうちにあるラピュタ魔女の宅急便もジブリ作品はアイルランドにいた頃に買ったDVDばかりでドイツ語版がないことが判明(なんとかフリックスとかなんとかプライムとかとは私は無縁な生活してます)。アニメでは聲の形とかはドイツ語版があったけど…ちょっと早いよなぁ。この映画は(ジブリじゃねえし)。

そんな中で姪っ子が選んだのは

トイ・ストーリー

そうきましたか。

これはねえ、私にとってある意味思い出の映画なんですよ。アイルランドで初めて映画館に行ったときに見たのがこれだった。オコンネル通りにあるSavoyシネマの一番大きいスクリーンで見たのがこれ。ただし、内容はきれいさっぱり忘れていた。

今後見るかもという方のためにネタバレは避けて書きますけど、この映画、びっくりするくらい短い。本編が81分しかない。それを引き算に入れてもさすがはディズニー映画、6歳児の興味関心をがっちり掴んでいた。

本編中に意地の悪い男の子が出てくるのですが、その男の子の意地悪を見て姪っ子は「見てられない」と自分の目の前に手を置くポーズをする。

今までも姪っ子のお守りをしたことは何度もあるけど、やっぱり女の子がいいわと思う。男の子のお守りもしたことあるけど基本的には乱暴だし、私の母が女の子を欲しがっていたのもわかる気がする。

その後も親が帰ってくるまで意地でも寝ないという姪っ子のために一緒にジグソーパズルをしたりしてようやく日付が変わる前に戻ってきた両親に引き渡しました。…疲れた。いやー、世のお父さんお母さんは毎日こんな苦労をされているのね。ちょっとだけその苦労を理解できました。

眠そうな目をこすりつつ姪っ子は

「じゃあまた月曜日ねー」

また来るんかいっ。

土曜日に予定していた、賞味期限の切れかかったイースターバニーのチョコレートとこれまた消費期限切れ間近の生クリームの処理のためのガトーショコラは結局日曜日に作りました。

する予定だった掃除その他は…知らん。目を閉じればホコリも目に入らないっ。