まずはこちらの記事を読んできてください。
ソーセージにサヨナラ? ドイツが世界No.1ヴィーガン大国へ
お忙しい方もいるだろうし、リンクがいつまで有効かもわからないので三行でまとめると…
ドイツでヴィーガンが増えている(260万人?)
ミレニアル世代やZ世代が支持
コロナ後もこの傾向は続くと思われる
…らしいです。
ふーん。
いや、この記事がデタラメ書いてるとかそんなことを言うつもりは毛頭ないですよ。筆者の方は私のようにわずか半径数キロの世界に生きてるんじゃなく大所高所からドイツを見てらっしゃるんでしょうからきっとそういうことなんだと思います。なんだけどさぁ、私の知る状況とはだいぶ異なるのです。
そもそも、私の半径数キロはドイツ北部の田舎の村。村の住人は老人ばかりだし、知ってる人に「ミレニアル世代やZ世代」などほとんどいないし、しかも私の知識がコロナ前で止まっている気もするし…なんだけどさ…たとえば、ちょっとこちらが近所のスーパーのチラシの一部。
ソーセージほかバーベキューのためのお肉がずらずら並んでます。
週に1回土曜日の朝に買い出しに行くのが最近の日常になっているのですが、スーパーの一番奥に精肉カウンターがあるのです。ここはいつも数人が並んでいるし、
これは需要があるから供給があるわけで。天気の良い週末なんかになるとどこかしこでバーベキューやってます。うちのご近所さんは今日はあいにくの天気だったのにそれでもガレージの中でバーベキューやってたし…。そりゃ肉なしでもバーベキューはできると思う。だけど…たぶん少数派だと思う。
うちは…といえばですね、たぶん超少数派だと思うのですが、
うちでバーベキューをしたことがない
階下に住む義父がやりたがならない…というかそもそもこの家にバーベキューセットがあるかどうかすら疑問。私はバーベキューそのものに何の異論もない。ただし自分でやりたくなんてない。焼き具合とか自信がないし、何より火をおこしたり、掃除をしたりと面倒が多すぎる。
で、まあ、バーベキューをしたがるどこのの家にもひとり(たいがいはその家のダンナ)がバーベキューマスターとして仕切りたがるわけですよ。うちの場合は、嫁の姉のダンナがそれ。このダンナが人生の半分は炭火で肉を焼き続けてきたんじゃないかと思うくらい絶妙の焼き加減でやってくれるのでもう任せておけばいい。というわけで嫁ともども先週お邪魔しました。
ええっと、何の話でしたっけ。
違う、バーベキューの話じゃないのよ。ドイツで肉食が減ってるって話。うちは例外かもしれないけど、私の半径数キロに限った話だとどう見ても肉食が減っているという結論には至らないのです。
ちなみに私の周りにベジタリアン・ヴィーガンってまったくいません。ひとりも。嫁も私も肉を食べます。そういえば一人「元」がいるな。いつの間にか肉食を再開してる人はいる。とにかくそのレベル。
…なんだけどその回数がめっきり減ったんです。食事内容を1週間単位で振り返ると、魚は金曜日のお昼ごはん、あと毎日の軽い夕食に出てくることもあるのですが、肉は週末だけ。場合夜乗って週末の余り物をもう1回食べるということもありますが、つまりは週に2-3回だけということになります。
その理由はもちろん自分の意識が高いから…のわけはなく、もちろん若者の流行を取り入れたわけでもなく、ただひたすらに「なんとなく」です。結婚して食生活などがパターン化してくるにつれてなんとなく肉の出てくる回数が減り、あれ、そういえば今週は全然肉食べてないね?とかいう感じなだけ。あれ、これって、上の記事に出てくる「フレキシタリアン(菜食中心に時々は肉もOK)」ってやつじゃね?
まあ、「私はフレキシタリアンです」なんて宣言すると変な義務感が生まれてきそうなのでしませんが、悪いことじゃなさそうなのでこのまま続けると思います。
ここ2か月くらい、訳あって(ダイエットではありません、念の為)糖質をカットした食生活を送っておりまして、糖質オフの食材を探していると自ずから所謂ヴィーガン的な食材を目にすることが多いんです。
そのヴィーガンや糖質オフ食材の主な原材料を見ると、ほぼほぼ大豆だったりして、なんのことはない、豆ばっかり食べているのですよね。
で、お肉もどき食材で一番気になるのは、そのお値段もさることながら、お肉の味や食感に近付けるために食品添加物をごっそり投入していることで、健康を気にしてる人がそんなん食ってええんかと思わずツッコミたくなるのです。
そう考えると、お豆腐や油揚げや湯葉を発明した人は凄いなと思ったりもするのですけど。
あと、ドイツの方のお肉に対する感覚ってどんなんなんでしょうかね。
例えば、日本人だとお腹を満たすのはあくまでお米(ご飯)であって、お肉やお魚を食べることがあってもそれはお米を食べるために存在するものですけど、ドイツ人の場合は、日本人のお米=ジャガイモなのか、逆にお肉を食べるためにジャガイモが存在するのか、いったいどっちなんでしょう。
わかりやすく言えば、日本人の場合はおかず無しでお米のご飯だけの食事(例えば塩むすびだけとか)というのは成立しますが、ドイツ人はジャガイモorパンだけの食事って成立するものなんですかね。
話を戻すと、どの程度をフレキシタリアンと言うのかよくわかりませんが、日本人の普通の食生活って、基本菜食で時々お肉のような気がするので、自動的にフレキシタリアンになってるのではと思います。ハイ。
糖質オフと聞いた瞬間に思い出すのがビール(テイスト飲料)。こっちでは見かけない商品なんですよね。
ええ、件の大豆が作るのに環境の負荷が高いとかなんとかでもう究極的には生きてたら地球に負荷かけちゃってる…って話になるんですよねぇ。
コロナのせいでドイツ人のお肉に対する考えがちょっと変わったことは間違いないと思います。というのも、去年食肉処理工場でかなり大規模なクラスターが発生して、そこでは外国人が劣悪な環境+低賃金で働かせられているという事実が明らかになりまして騒ぎになりました。この話のせいでベジタリアン・ヴィーガン率が上がった気がします。
ごはんにふりかけはありですが、たとえばじゃがいもに何かしらのソースだけをかけたらありかって…なしだと思います。
ただ、パンにジャムはありですよね。当たり前の話ですが。
あと、あんまり書きたくなかったですが、年取ると肉が恋しくなくなりますよね…。