ずいぶんと間が開いてしまいましたが、スットコランド旅行記最終話です。
3日目。まずは朝食。
…えらく健康的です。
まず向かったはMary King’s Close。結構有名な観光地らしい。要するにね、中世のまま残っている地下街をガイド付きで回ろうという企画。
正確には地下室じゃあない。実はエジンバラの旧市街は結構な傾斜地にある。で、その上にだんだんと建物を建て増したりなんかしたもんだから、元からあった部分が地下になってしまったということらしい。とはいえ、薄暗い…ってかほとんど真っ暗な地下室を歩いて、中世の不衛生な生活、お化け話などを聞かされて、結構楽しく過ごす。真っ暗だった上に撮影禁止だったので写真はありません。
いろいろ面白い話を聞いたのだが、その中でも印象的だったのはここの中の一つの部屋を日本の霊能師(どうも宜保愛子らしい)がテレビの撮影でここにやってきて、女の子の霊を見つけたらしい。その女の子の遊ぶものがないからと人形を供養するようになったそうな。
かくして、その部屋には人形が山積みに。もっとも、生きている女の子の気持ちも読めないような鈍感な私ですから霊感などあろうはずもなく。ともあれ、入場料10ポンドはどうかとは思ったけど楽しめました(ただし、英語でのガイドツアーなので、英語はちょっと…という方には勧められないかも)。
それから今度はThe Royal Yacht Britanniaへ。要するに英国王室が使っていた豪華客船です。その船がエジンバラの港に永久係留されているから見に行こうというわけ。
港は旧市街からけっこう遠いのでバスで移動。バスはすぐに来た。そのバスを見た瞬間に私は慌ててしまった。
!!!
このExact Fare方式。こんな莫迦なことをしているのはダブリンだけだと思ったらなんとまあこのエジンバラでも行われている。ダブリンバスではお釣りがもらえないことはおろか、お札は受け取ってくれない。こりゃ困ったぞ。私、3人分の一日券計7.5ポンドを5ポンド紙幣とコインで支払いを行おうと思っていたのだ。
運転手さんに困った顔をしながら聞いてみると…
運転手さん:「お札もそこに入れてね(はあと)」
えっ?
大げさにいえばカルチャーショック。エジンバラのバスはExact Fareシステムを導入しているにもかかわらずお札を受け付けてくれる。よく見ると、「お札よりも1ポンドコインがいいです」と書いてある。逆にいえばお札も受け付けてくれるわけで。ということは、なんでダブリンではお札を受け付けてくれないんだ??
そしてたどりついたは…ショッピングセンター。聞けばショッピングセンターの中にThe Royal Yacht Britanniaは展示されているんだそうな。行ってみると
ホントにあったよ。ショッピングセンターの中に。
こちら船からショッピングセンターを見た図。センター内のデパートがが背景に。世の中広しといえど、ショッピングセンターの中に客船が展示されているのはここだけだろうなあ。
この船、1997年まで半世紀近くイギリスの王室用の船として使われてきたそうな。1997年といえばウェールズのダイアナ妃がパリで壮絶な交通事故で亡くなった年ですがそれとこの船の引退は関係ない模様。
50年という月日のせいなのかどうなのかは知らんが、私の眼には残念ながら英国王室専用の高級客船というふうには映らなかった。たとえばね、こちら女王様の寝室。
…って別に大したことないじゃん。ぱっと見2-3星のホテルの一室。しかもさ、なぜにシングルベッドなのよ?そりゃ狭い船の中だよ。だけど、ダブルベッド入れたっていいじゃん?
こちらアメリカの大統領をはじめ各酷要人の接待にも使われたダイニングルーム。まあ、船の中だからといえあれりゃ返す言葉もないけど、その辺のレストランと別に変らんじゃん。ちなみに、ここ、貸し切りにもできるそうな。確かに「英国王室の船でパーティを開いた」って言ったらかっこいい気がするけど、内実を取るならフツーのレストランを予約したほうがいいと思う。
…とか言いつつ、こういう船員さんたちの三段ベッドを見たほうがなぜか心が落ち着くことはあまり書きたくないこと。
そののちエジンバラ空港よりRyanairにてダブリンへ。こうして、ハイライトも感動もないままエジンバラ旅行記は終了となるのでした。
おまけ。エジンバラで見つけた変なもの集。
World’s End Close
世界の終わりは近いようです。…って実はタネを明かすと、この通路、The World’s Endというパブに付属している行き止まりの小道なんです。
そして…
サボテン男
おいおいおい、どこのくだらない映画だよ…と思ったら、実はOasisという飲み物の宣伝らしい。ともあれ、こんなのが彼氏(彼女)だったらきっと毎日痛いだろうなあ。ちなみに、ここのサイトによると、これ4-5本のシリーズもののコマーシャルになっていたらしい。で、この女の子はサボテンの子供を産んだそうな。…痛いだろうなあ。いろんな意味で。