ハンブルグのエルプフィルハーモニーに行ってみた(中)

前回からのハンブルグでエルプフィルハーモニーに行ったお話の続きです。翌日、土曜日のお話です。

 

 

朝、特に急ぐこともないので遅めの朝食。朝からプロセッコ。当然です。ホテルの朝食おひとりさま€20。私一人なら絶対に素泊まりにするのだが、嫁は朝食を譲らないのでこの高い朝食を食べることに。さもしい私は少しでももとを取ってやろうという気分になる。

 

朝食はバイキング方式で、肉から魚からパンケーキから何でも揃っている。…のだが、なんだかそこはかとなく残念感が漂っているのだ。美味しくないわけじゃないんだけど…あ、書いててわかった。話は単純。半額の€10なら喜んで出した。それだけのこと。

 

 

そんないささか残念な朝食の後フェリーに乗って市内に戻る。

 

 

そういえば、このフェリーの中に触れてなかったね。乗船すると、かなり広いスペースがあり、ここにかなりの数の自転車やベビーカーなどを置ける。バスと違いかなり広々している印象。

 

 

先ほどの写真を振り返った場所から撮影。ちなみにやたらと空いているように見えるのは、ほとんどの客は一層上の風を感じる甲板に行っているからです。この位置には自動乗船券売り場も売店もありました。ただし、売店は一度を覗いて閉まってましたが(平日しか開いていないというオチかもしれない)。

 

 

St. Pauli Landungsbrückenという船着き場でフェリーを降り、徒歩で移動開始。

 

 

歩き始めたDitmaroelstrasse(ディトマール=ケル通り…Google表記による)お土産屋さんやレストランが点在。こりゃさくっと通過だな。ホテルの朝食をお腹いっぱい食べたばっかりだし、ましてや観光客相手のお土産屋なんて…

 

…って、なんでうちの嫁さんはやる気のなさそうなお土産屋に吸い込まれていくの?

 

中は…まあ、どーでもいいもんばっかり。ハンブルグと書かれたグッズがずらずら並ぶが、別にこれ、ベルリンでもいいような…といういい加減な商品も多く…。

 

 

…って、マグ、買っちゃたの?

 

ドイツ国内の、うちから2時間の場所のマグを買いたがるその感性が私にはわからないが、とりあえず、先へ進みましょう。

 

 

向かっていたのはSt. Michaelis教会(聖ミヒャエル教会)。地下室と尖塔の共通入場券を買い、まずは地下室へ。

 

バッハのお墓…らしい。

 

…ふーん。

 

 

そして尖塔へ。エレベーター付きなので階段でヒーコラいう必要もない。

 

 

おお、いい景色。

 

ぶっちゃけ、エルプフィルハーモニーのぷらざとやらより高くて眺めがいいし、なによりより広い角度を一望できるから気分がいい。そう思って周りを見ますと

 

 

…おお、もっと高いところに登れるじゃん。

 

高さにすればほんの3メートルほどの違い。だけど、さらに上があるなら目指すのが人間です(注:日頃の私にそのような向上心はまったくない)。頂を目指してなんかちょっと頼りない階段を登った。

 

 

キター、股間にキター。

 

…申し訳ございません。たぶん世のだいたい半分の方、女性には意味不明な説明文だったと思います。なんか男性には股間に独特の感覚があるらしいです。よーわからんという女性は、気の置けない身近の男性にでも聞いてみてください。とりあえず、ほんの数メートルの差ながら、高所恐怖症が突然発症したという理解でいいです。ちなみに嫁は登ってこようとさえしなかった。

 

 

一段降りてさっきの場所と天井を見上げたら…やっぱり股間にキター。

 

このあと、地上に戻るエレベーターではなく階段を見つけたのだが、嫁に却下される。結婚とはかくも人生をつまらなくするものだ。人生のイコンがまた一つ増えた。

 

地上に戻り、外へ。さて、何か仁和寺の法師のようなことになってますがなにかわかります?そう、無料で見学できる本堂(でいいのか?)に行ってない。塔に登る前はミサで、その後は結婚式だかなんだかで中に入れなかったのだ。個人的には尖塔に登れたから満足だが、こここそが人生のイコンとなるべきことなのだが…まあいいや(私にとってはその程度)。

 

 

件の教会の裏にはkrameramtsstuben(クラマーアムツシュトゥーベン)という場所がある。

 

 

…なんぞ…と入っていくと…

 

 

小さなお店とカフェが並ぶ小路でした。そういえばブレーメンでも同じような通りがあったな。あそこと違い、ここは道半ばからカフェ専用の敷地となり通り抜けができないことかも。

 

 

ご参考までにこちらブレーメンのシュノーア地区(Schnoor)。こちらのほうがはるかに広いエリアにいろんな店がありました。

 

嫁が突然、「あ、長崎の…」と言い出した。何かと思えば、「三連眼鏡橋」と言いたかったらしい。そういえば、去年長崎で見ましたなぁ

 

そののち、ハンブルグのお金持ちが行くらしい高級ブティックなんぞが並ぶ通りへ。これ見てよ。

 

 

このPennies(Primark)で買ったと言っても信じてくれるんじゃないかと思われる、日本で言えばしまm…いや、日本の店は固有名詞を出さないほうが無難だな…のピンク色のお召し物…

 

 

…€1800もするそうです。私の感覚と桁が2つズレてます。自分のファッションのセンスの無さがなせる技でしょうね。こんな流行の最先端が理解できないとは汗顔の至りです。

 

 

そんなわけで、このエリアにはどうも用がないらしいと、市庁舎を見つつ、再びエルプフィルハーモニーのあるエリアに戻る。…せっかくハンブルグの乗り放題券があるのに全く使わないアホな二人。でも地下鉄なんかに乗るより歩くほうが街が理解できるし、京都で果てしない距離を歩いて以来、初めての街は歩くに限ると私は信じて疑わない。

 

…とりあえず締切の時間(週末が終わる)になったので、ここで「続く」になります。今回で完結させたかったんだけどなぁ…。