翌日は日曜日。友人とお昼ごはんの約束。東武伊勢崎線(スカイツリーラインなんて絶対呼んであげない)から武蔵野線に乗り換えて東川口へ。初めて降り立ったわ。この駅。もっと言えば、新越谷と南越谷駅の乗り換えも初めてだったような。草加越谷千住の先ってホントだったな…とか意味のわからないことを思っていた。
向かったのは、こちら。「ピュアヴィレッジなぐらの郷」にあるレストラン。その名もグランシャリオ。ここに寝台特急北斗星の食堂車をそのまま持ってきたレストランがあるのです。
いかにも列車っぽい(というか列車そのものなのですが)細長い通路を抜けると…
じゃじゃーん。おーーーー、すげーーーー、現役時代のまんまじゃん!!!!
…という感想を持つには至らなかった。なぜならば残念なことに、私はこの食堂車が現役だった頃に乗ったことがないから。寝台特急は学生の頃に一度九州に帰省するのに使ったっけか。しかも、東京から九州までは苦行だろうと(ある意味賢明な)判断をして、東京を夜に出る新幹線に乗り岡山あたりまで行き、そこから大阪発の寝台特急に乗り換えたような記憶があります。ただ寝ただけでなんの記憶も残っていません。そんな私を他所に、鉄分の強い友人さんたちはすっかり喜んでおられた様子。思いつきでここを選んだけど正解だったわ。
ここで思わぬ発見。北斗星には乗ったことはないものの、この食堂車が現役で走っている様子を偶然撮影していることに気がつきました。この日に会った友人さんと上野駅で待ち合わせをしたのですが、その時に偶然撮影した動画です。この「グランシャリオ」なのか、ほかの車両なのかは私の知識とセンスのない撮影では判断ができませんでした。
私の勝手な思い込みかもしれませんが、こーゆーところの食事って、ある意味場所を楽しむもので、食事の質はがっかり…ということがままあるような気がしますが、ここの食事は実は敷地内にあるレストランから取り寄せているらしく、十分に満足できるものでした。
基本的に、料理は、敷地内のお蕎麦屋さん(名倉)、またはイタリアンレストラン(ナグラ)からの「お取り寄せ」。つまり、純粋にお蕎麦やイタリア料理が食べたいのならそれぞれのお店に行けばいい。そうすれば、グランシャリオで「乗車券」(車両保存のための寄付金…という感じかと)を500円余計に払う必要もない…ということになります。
予約は必須の模様。途中で飛び込みのお客さんらしき人が一組来ていましたが、断っていた様子。私の友人が予約をしてくれていたのですが、予約時に蕎麦かイタリアンかを選ぶよう求められたとのこと。嫁がどちらを選んでも困らないように一つづつ注文。
こちら、嫁が選択したイタリアンのメイン。…かなり日本ふうのイタリアン…というか、器も相まってかなり日本ふうに見える。味は良かったものの、食べる量が多い人にはこの量はちょっと物足りないかな…という印象を受けた。時差ボケの私たちにはこの程度でちょうどよい…という感じでしたが。
こちらは私が選んだ蕎麦。個人的な意見としては、こちらのほうがミニ海鮮丼までついて量も多いし費用対効果の意味でイタリアンより優れていると思う。惜しむらくはおしゃべりに夢中になっているうちにおそばがくっついてしまったことかな。まあ、それくらい楽しい時間だったわけですが。ちなみにそばランチは午前11時からの第一部のみで、午後12時半からの第二部では注文できないらしいです。
私たちにとって幸いだった、でもお店の側からしたらあるいは困ったことかもしれませんが、お天気の良い日曜日だったにも拘らず、午前11時からの第一部は私たちだけの貸し切りだったこと。コドモもいたのでほかの客に気を使わなくていいという状況は理想的だったといえるのですが、このレストランが末永く栄える…という意味では問題かな…とも。
このレストランの問題点は…きっと一度行けば満足してしまう…ということじゃないかなと愚考。今度日本に帰省した時にわざわざ電車に1時間近く乗って行きたいかというと…微妙。ご近所ならお蕎麦もイタリアンも美味しかったのでまた行ってもいいと思うけど、その時は、わざわざ500円の追加料金を払うことなく併設の、お蕎麦屋さん、イタリアンレストランに行ってしまう気がする。つまり、リピーターがつきづらいという状況。とりあえず、このページに間違ってたどり着いた方は、きっと興味があっての結果たどり着いたと思うので、一度足を運んでほしいなと勝手に思ってます。
あ、ウソは書けないので正直に書いとくけど、この日は11月も半ばだと言うのにぽかぽか陽気で暖かかった。グランシャリオ内にも南からの太陽が燦々と差し込み、暖かいを通り越して車内は暑かった。…下手したら30度近くあったんじゃないだろうか。大型のエアコンが設置されていたが、太陽のほうが勝っていたのか、カーテンを閉めても車内の暑さは和らがなかった。
このあと、埼玉高速鉄道なる存在すら知らなかった地下鉄と都電荒川線を乗り継いで、子連れの友人さんと向かったのは
あらかわ遊園。
懐かしい。懐かしすぎるぞ。30年ぶりとかの訪問じゃないだろうか。プールも含めてここにはさんざんお世話になったなぁ。
…なんだけど、コドモの頃に作られたプール以外、つまり遊園地そのものは私の覚えているものとはまったく別のものになってしまってました。
コドモの頃の記憶が正しければ、乗り物券は11枚綴りとかで100円だった気がする。…当時の物価を考えても驚異的な安さだった覚えがある。現在は、乗り物券は …つまり10倍。はて。私の記憶違いなのか、本当に10倍に値上がりしたのかは自信がないが、それでも安いことは間違いない。のどかな日曜日となった。
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