続・ドイツのアニマルシェルターを見に行く


うちに新しい猫をお迎えしようとアニマルレスキューへ行ったお話の続き。結局決められなかった私たちは、翌週にうちから前回のアニマルレスキューとは別方向に50キロほど離れた別のアニマルレスキューへ。

 

開所10分前に着いたのに、すでに待っている人がいた。

開所10分前に着いたのに、すでに待っている人がいた。

 

また街から離れた一軒家的場所にアニマルレスキューはあった。まあ、そりゃそうだわな。鳴き声やら匂いやらから考えると、町中のアパートの一軒がアニマルレスキューとかありえんもんな。しかも、ここは新築…いや、ややもすればまだ建築途中のような趣。

 

ここは前回のアニマルレスキューと違い、犬舎も屋内にある。そして、新築(あるいは建築中)だから当然かもしれないけど、ピカピカで清潔。

 

ただ、私たちが入ると一部の犬が悲しそうに鳴くのよ。勝手に意訳すると、「俺を連れてけー」って言っているような気がした。正直ちょっと凹む鳴き声でした。

 

そんな犬舎を通り抜けて別の棟の2階が猫舎。

 

部屋の向こうに自由に出入りできるバルコニーがあるのは別のアニマルレスキューと同じ。

部屋の向こうに自由に出入りできるバルコニーがあるのは別のアニマルレスキューと同じ。

 

確か3部屋あるうちの一番奥が子猫部屋。その前の部屋に行くとまた愛想の良い猫が寄ってきまして…遊ぶ。実は、私たちより先に5-6歳の男の子を連れた親子連れが見に来ており、その人たちが先に子猫部屋へ入っていったわけ。なので、私たちは待機を兼ねて別の部屋に案内された次第。

 

そしていよいよ子猫部屋へ。

 

あら、かわいい。

 

ここは先週行ったアニマルレスキューと違い子猫は検疫されておらず、部屋の中に入れた。中にはぱっと見ただけでも5-6頭の子猫がいそう。

 

最初に目についたのはこの子。

最初に目についたのはこの子。

 

 

ぱっと目についたのはこの子。

 

なにせ他の猫が箱の中や隅っこに避難している中で目につく位置にいるから目立つ。それに、他の猫達が私たちをあからさまに警戒している中でガードが低い。この子とその兄弟と思われる二頭のトラ猫、いいね。

 

係:「その二頭はもう引取先が見つかってるんですよ」

 

やっぱりなぁ。

 

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キャットツリーのトラ猫二頭がいた真上の穴の中には、…これなに猫って言うの?白と黒のしまの猫が2頭。ビビビとこない。

 

係:「まだその四頭は里親が見つかってないんですよ」

 

やっぱりなぁ。…って、待てやい。二頭じゃなくて四頭??

 

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…どう見ても二頭しか見えないのだが、四頭これでいるらしいのだ。

 

お次―。

 

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ふむ。。目と目の間の人間で言えば鼻筋が黒くなかったら悪くなかったかもね。

 

 

2706h

 

そして、こっちに黒猫とその兄弟の白い靴下を履いた黒猫がいる。

 

2706g

 

黒猫、なんか怖い顔して睨んできてます。

 

こちらの靴下猫は髭も白い。猫って長い眉毛もあるんだね。色が違うから目立つわ。そして、その白い髭ゆえにジジ臭く見える。こうやって書いてて改めて思うこと。私って偏見の塊だわ。

 

係:「いかがです?」

 

…うーん。

 

先週に引き続いてのコレジャナイ感。他方嫁は、吟味中。猫の性別はどうだのいろいろ聞いている。

 

そう。性別。

 

日本の実家で数々の犬を飼って学んだこと。そして、この嫁の先々代の猫で学んだこと。それは、メスがいい。

 

犬の話を始めるとキリがないから避けるけど、嫁の初代の猫、今写真を見返すとずいぶんハンサムなオスのトラ猫。この子はふらりと出かけたまま帰ってこなかった。果たして事故に遭ったのか、何が起こったかはさっぱりわからないのだが、やはりオス猫の習性として、家から離れたところまで出かけてしまうというのはある。

 

その点、メス猫は家の周りをウロウロしているだけだから、比較的安心して外に出すことができる。そんなことを考えると、やっぱりメス猫がいいかなと。ちなみに私は外飼いには反対なんだけど、まあ、私の意見など誰も聞いてくれないから諦めてるけどね。

 

話をアニマルレスキューに戻す。そこにいたほとんどの猫は私と同じことを考える人が多いのかオス猫ばかり。ここもやはり子猫は2頭をペアにして譲渡するらしいのだが、メス+メスの組み合わせは不可能。

 

嫁は悩んだ挙句に、黒猫と靴下猫がいいと言う。私は未だになんかが違うんだよなぁとぶつぶつ。

 

余談だけど、猫の首には個体識別のためのチップが埋め込まれていてこうやって機械で読み取れる。

余談だけど、猫の首には個体識別のためのチップが埋め込まれていてこうやって機械で読み取れる。

 

ふっと部屋の外を見ると、子猫を見ようと冗談ではなく行列ができていた。5組10人とかいたんじゃないかな。つまり、私たちが「検討します」と言えば、他の人達にきっと引き取られるであろう…そう感じたらしい嫁は

 

「黒猫と靴下猫を引き取ります」

 

…言い切っちゃったよ。

 

私はと言えば、なんか黒猫にいい印象を持っていないのだ。バンチキのKという歌の中では「悪魔の使者」扱いされて子供から石を投げられてたしね。まあ、それは冗談にせよ、私の脳内での印象がいまいち良くないのは事実。

 

私の提案で、「もう1回見るだけー」とそのまま先週行ったアニマルレスキューへ。どちらも土曜日は1時間しか開所されてないのだが、偶然開所時刻がずれているので1時間ほどの移動を含めても両方訪れることが可能だったのだ。

 

労を厭わず到着したそのアニマルレスキューの玄関には

 

「本日スタッフ急病のため休みます」

 

との張り紙。

 

これはもう黒猫と靴下猫に縁がある…ということなんですね。と自分を納得させる。嫁が引き取る旨を伝え、来週の土曜日に引き取ることに。続く。