【2016年冬帰省6】長野に移動

日本の帰省の話の続き…なんですが、その前にニュース速報。

またお隣にドロボーが入りました。「また」ってのは正確じゃなくて、今度は反対隣のおうち。まあ、完全にプロの仕業で、三人組で徒歩でやってきて詳しい手口はわかりませんが、あっという間に不在の家に入り、ノートパソコンを盗んで逃げたそうです。まさに「タッチアンドゴー」のドロボー。なお、なぜ三人組で徒歩だとわかったかというと、目撃者がいたんですよ。偶然通りに。ただし、すでに日没後暗かったことなどもあり、人相などはわからないそうな。

前回、今回とは反対側のお隣に空き巣が入った時は私はダブリンに出張中でした。ですが、今回は自宅にいたんですよね。不審者がうちの前を通ってお隣に空き巣に入ったのに気がつかなかったというのはちょっとマヌケというか。まあ、言い訳をさせてもらうと、日中なら気がついた可能性はあるのですが、日没後、カーテンを閉めた後に通られても…気がつけません。とりあえず、会社のノートパソコンにはケンジントンロックをつけましたが、タブレットは…どうにもなりません。あとは、嫁が買い物などに勝手に持っていく現金があるのですが隠し場所を変えよう。こんなイナカなのにドロボーが多発しているというのも残念です。

月曜日。かなり無理をして朝一便のヒコーキに乗るために大分空港へ。実は羽田から4月にお世話になった長野の友人宅へ図々しくもふたたび厄介になろうという魂胆。ここで私は「快速宅空便」なるものを使ってみる。わずか1,000円で到着空港から自宅(あるいは滞在先)まで預入荷物を送ってくれるというサービス。普段なら、スーツケースを転がして都内の隠れ家に向かうわけですが、今回は長野まで重いスーツケースを転がしていくつもりはまったくないので預けてしまおうと。そして、長野へは機内持ち込みできるスーツケースを持参することで羽田空港で荷物を受け取る時間を省こうと。そうでもしないとバスへの接続への余裕がなかったという問題もあった。

大分空港の搭乗手続きカウンターの脇にひっそりと宅配受付の用紙が置いてありまして、それによると、正午までの到着便なら当日配達も可能とのこと。いえいえ、どうせ私は長野に向かうので当日配達など不要です…というわけで、「翌日配達用」と書かれた用紙を記入して搭乗受付カウンターへ。

スーツケースは謀ったかのように預け入れ最大の25キロ(注:「快速宅空便」の受付最大が25キロです。ANAで無料で預け入れができるのは20キロまでです)。カウンターのおねえさんは盛んに配達時刻指定をするように勧めてくる。なんか配達時刻指定をしない私がおかしいような雰囲気だったのだが、指定なしにするようにお願いする。ああ、こうやって無駄な配達時刻指定をされて配達の現場の方が苦労されるのね…と変に納得する。

 

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機内からは富士山がよく見えました。

羽田にはさすが日本、もちろん定刻に到着。とはいえ、わずか30分ほどの接続時間だったので、もし預け入れの荷物があったらバスに間に合ったかどうか微妙な接続。別に新幹線で行っても良かったんだけど、羽田から電車を2回乗り換えたりとか、東京駅までバスで出て長い距離を歩いて新幹線に移動することなどを考えれば、乗換なしで長野まで一気にたどり着ける高速バスは十分魅力的。事前購入で片道2100円という運賃も十分魅力的。

一日一本のバス。朝の9時50分発が始発兼終バス。

一日一本のバス。朝の9時50分発が始発兼終バス。

定刻になってもやって来ないバス。もう、このあたりは日本でしか起こり得ないと思うんだけど、係の人が申し訳なさそうに、「軽井沢行きをお待ちですか?申し訳ありません。今国際線ターミナル(バス停)を出ましたので、あと数分でやってきます。」と教えてくださる。バス停に係員さんがいることがそもそも驚きだし、わずか数分の遅れを詫びるのも日本だけだろうなあ。

数分遅れでやってきた横浜駅始発の京急バスに乗っているのは、運転手さんと、小学校低学年くらいの男児二人を連れたお母さん…のみ。つまり私を入れても5人。このまま第一ターミナルでも乗車はなく、もしかしたら大型バスなんかじゃなく乗用車でも良かったんじゃね?という状態でいざ軽井沢へ。アホな私は運転手さんの真後ろの最前列に座り、ご家族は2列めに座っている。なので、この親子の会話がよく聞こえてくる。どうも海外在住で、軽井沢にスキーに来られた模様。豪気ですな。まあ、バスは3列目以降はまったく不要だった…という話になるのですが。

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道路では日本一の長さの山手トンネルが東京にあるというのもちょっと意外。

バスは日本一の長さの山手トンネルを抜けそのまま外環を経由し関越道へ。渋滞もなければ、途中にバス停もないので途中のSAでしっかり休憩を取ったにも拘らず、定刻よりも30分も早く軽井沢駅に着いてしまった。

さすが軽井沢。駅からスキー場が見えるぜ。あの親子も滑りに行ったのかな。

さすが軽井沢。駅からスキー場が見えるぜ。あの親子も滑りに行ったのかな。

友人がベンツ(自称)で迎えに来てくれる。車オンチの私にはよくわからないのだが、黄色いナンバーでで箱型のベンツなんてあったっけ。

まあ、深くは追求しないことにして、友人と昼食へ。前回は私達たっての要望で信州にて丸亀製麺に向かったのだが、今回は、丸亀製麺のすぐ近所にあるレストラン。友人が話の種に寄ってみようと言うのだ。何が違うのだか。

私の知る「ファミレス」の範疇には入らない謎の店。

私の知る「ファミレス」の範疇には入らない謎の店。

駐車場からその不思議さには気がついた。レストランにしてはやたらと広いのだ。中に入ると、何が不満なのかレジでおっちゃんがねちねちねちねち文句を言っている。店長さんらしき人とパートのおばちゃんっぽい人が平身低頭で謝り倒している。こちらはおかげで無意味に数分待たされる。

完全個室なのだが、高級料亭とはまた違う…と書きたかったけど高級料亭になど行ったことがないから知らない。

完全個室なのだが、高級料亭とはまた違う…と書きたかったけど高級料亭になど行ったことがないから知らない。

で、ようやく席に案内されたのだが…なんとまあ、ここ、全部個室なのね。で、値段は完全にファミレス価格。なるほどなー。面白いことを思いついた人がいるもんだ。

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注文はタッチパネル式のタブレット端末のようなものでするらしい。なるほどなー、人件費削減できるわ。しかも、これまた人件費の絡みなのか、お茶まで自分で汲みにいけと。発想は悪くない…というかいいと思う。実際流行ってそうだし。

ところで、私の思いつくヨーロッパの国全てのレストラン、テーブルにウェイター・ウェイトレス呼び出しボタンなどは見たことがない。アジアの他の国を知らないから言い切れないけど、あれって日本独特のものじゃあないだろうか。

もっと言えばね、あの大声で手を上げながら「すいませーん」というお客もいない。これってある意味面白いと思うのよ。あくまで一般論として、日本って空気を読む文化でしょ。レストランで言えば「私のコップの水がないんだから察して水を持ってきてよ」って言う感じの。なのに、レストランでは堂々と「すいませーん」とウェイター・ウェイトレスを呼ぶ。これってちょっとした矛盾…と言えなくもないような。

それに対して、ふたたび一般論としてヨーロッパで大声で手を上げて「すいませーん」とウェイター・ウェイトレスを呼ぶ人はいない。ウェイター・ウェイトレスが通りがかったときに小声でお願いするのが普通。これって、文化が逆転している気がするのよね。どっちが優れているとかいう話じゃなくて。

まあいいや。そんな余談は。

「糖質0」は友人用。

「糖質0」は友人用。

優しい友人は地ビールのセットを用意して待っていてくれました。暖炉がある家っていいですよねぇ。ドイツのうち、こんなイナカのくせして、暖炉がないんですよ。男はみんな火遊びが好きですから(そこ、深読みしなくてよろしい)暖炉はあってもいいかな…という気がします。