翌日。雨も止み良い天気。いよいよジャパンレールパスを使った7日間の旅も最終日。つまり、今日は実家のある◯分に向かう。その前に、やっぱりここに行かないといけないでしょ。
…というわけで、広島駅へ。ドーミーイン広島は朝時間帯に広島駅までの無料送迎バスを出してくれる。ありがたく使わせてもらう。ドーミーインが人気なのは、こーゆー細やかなサービスが受けてるんだろうなあと愚考。
ちなみに朝食はバイキング形式。嫁はついに念願かなって洋朝食を食べることができた。私は名物の穴子めし。
コインロッカーに荷物を突っ込んで各駅停車に乗ります。ちなみにこの写真を撮ったのは前日。この日は朝のラッシュなどとうに終わったはずの時間なのに立錐の余地もないほど混んでいた。地方都市って変に電車の編成が短かったりするんだよね。
かなりの外国人観光客がこの各駅停車に乗り込んでまして、皆様同じ駅で一斉に降りました。はい、もう読めてますね(ってかまあ表題通りなんだけどさ)。宮島口駅です。
(宮島松大汽船(左)は「宮島ゆき直行便」、JR宮島フェリー(右)は「大鳥居に最接近」とわけのわからん争いをしてます。)
ここから宮島フェリー乗り場まで徒歩数分なのだが、意味不明な横断地下道などで時間を食う。JR西日本が運行するJR宮島フェリーに外国人観光客は吸い込まれていく。そう、片道180円という大した金額じゃないんだけど、ジャパン「レール」パスが船にも使えてしまう特例区間なのね。
(左側が宮島。地図で見る限り500メートル程度の架橋ができれば宮島は本土につながる。)
正直シロート目にはさほど難しくなく架橋できてしまうと思われる距離。おそらくそれをしないのは橋がかかると観光客の車やバスで島がパンクしてしまう(かそれに対応するために大規模なバイパスや駐車場整備が必要になるから)なんだろうな。まあ、橋を作らなかったことは良い判断だったと思う。
(JR宮島フェリーが自慢する「大鳥居に最接近」の図。)
だって、船じゃなければ、この大鳥居を海から眺められないもんね。
15分ほどの船旅で宮島に到着。
…おお、さすがJRの運行するフェリー。フェリーと鉄道の連絡切符が買えるのね。
それでは、厳島神社に向けて出発。
また昔話をすることを許してもらうと、私、宮島には広島同様小学校の修学旅行で来てます。なんとなく厳島神社の鳥居のことは覚えているけど他の記憶はもうほとんどない。
…そういえば、鹿も…いたっけ…いたっけ?
いたような気がしなくてもないし、鹿といえば、中学校の修学旅行の奈良公園の鹿のほうがよく覚えている気がするし、…どっちにしてもこの鹿の毛並みの悪さはなんじゃい。
まあいいや、鹿の心配しても詮無いことだし。そのまま、鳥居の方向へ歩いて行くと、藤い屋さん前を通過。
京都で会った友人が言うのだ。
「もみじ饅頭は藤い屋がおすすめですよー」
素直な私(当社基準による)は素直におみやげを買いました。情報料としてその友人にも一箱送るように黒ネコさんにお願いしました。余計なことを書いていいなら、気は心で実家にも一つ持って帰ったのだが、私達が出発するまでに開封された形跡はなかった。勝手に開けて食べればよかった…。
厳島神社に到着。
鳥居を真正面から撮る写真は並ばなければいけない模様。
ごめん。厳島神社はこれだけ。だって、鳥居以外になんか見るべきものってあったの?
その上にある五重塔へ。
それからさっきの藤い屋に戻り、出来立てのもみじ饅頭をいただく。出来立てて美味しかったけど…まあ、そんなもんでしょ…という印象でもあった。ひどい言い方をしてもいいなら所詮はおまんじゅうだし。
なんだかんだで予定よりも早く宮島観光が終わってしまった。広島駅に戻り、予定より早い新幹線の指定席に変更してもらう(使わない指定券はちゃんとお返ししました)。山陽新幹線は本数が少ない上に、のぞみが使えないので1時間ほど待つハメになる。
というわけで、駅構内のベーグル屋さんで軽くお昼。
(写真は小倉駅で撮影しました。この数時間後に九州新幹線が寸断されるなどもちろんこの時知る由もない)
さくら号に乗車。もうグリーン車もガラガラ。東京から京都、大阪、広島とやってくるにつれて、外国人観光客の数が目に見えて減っている証拠だと思う。こうやって考えると、九州に外国人観光客を呼び寄せる方法ってなんだろうと考えてしまう。
地元◯分が九州新幹線開業のおかげで観光客が九州の西側のみを訪れるようになるんじゃないかと危惧してたらしいけど、いやいやいやいや、それ以前に観光客の姿が広島以西ほとんど見られなくなることのほうが問題じゃないかと。
1時間ほどで新幹線は小倉駅に到着。ここでソニック号に乗り換え。
…すごいねえ。JR九州。1週間ほどずっとグリーン車に乗ってきたけど、このグリーン車が一番豪華だわ。
…ちなみに普通車だってこれです。
途中で各駅停車に乗り換えて、地元駅へ。降り立ったのは私たちを含めてたった3人。この地元駅の改札付近には数段の階段があるのだが、私がスーツケースを嫁の分と2つ持って歩いているのに気がついた改札をしていた駅員さんがすっ飛んできてスーツケースを運ぶのを手伝ってくださった。JR九州さんありがとうございます。ジャパンレールパスの旅の最後の瞬間をこんな優しい駅員さんの思い出で締めることができるのは嬉しいです。
うちに帰ってリビングにいると、事件発生。はい。例の熊本地震。
あの不気味な緊急地震速報を初めて生で聞く(あの音を聞いてみたいという奇特な方はこちらへどうぞ)。あれがさ、両親の各々のスマホから流れ、さらに、イナカ名物防災無線からも流れ始める。すぐにグラっと来る。
おかんの取った行動は、大事な息子やその嫁を守ることではなく、テレビだった。固定されていない大型テレビを押さえに行った!
一応念の為に書いておきますけど、このトシになっておかんに守ってもらおうとか思ってません(…むしろ逆だろうと)。ネタとして書いてます。じゃあ、お前はどーしたんだよと言われると…いや、何もできなかった。「あー地震だー」と思っただけ。嫁に至っては人生初の地震で完全にフリーズしてしまっている。
そしたら、今度はスマホが「大地震です」とか言い出した。おいおい、大地震ってなんだよ。
揺れ、どれくらい続いたんだろう?長くとも30秒くらいの横揺れだった気がする。震度もせいぜい4とかだと思う。正直大した揺れではなかった。どっちかというと、不気味な緊急地震速報のほうが怖かった。
この後も何度も揺れたが、幸いにしてそんな大きなものは来ず、若干安眠を妨げられた程度でした。