【2016年桜舞う日本新婚旅行10】そうだ また京都 行こう2 御所から祇園


翌朝。


朝ごはんは選択の余地なく和食。嫁は「やっぱり金沢で洋朝食を食べておけばよかった」とぶーぶー言っている。しかも、30分単位の時間指定で自分が決めた時間に食堂にやってこい…というパターン。時間通りに食堂に行くとすでにご飯が用意してあるという。なんか給食みたいで気に入らなかった。


食事の後、タクシーで京都御所へ。


京都御所。明治維新時に東京に遷都されるまでやんごとなきお方がお住いになられていた場所ですね…説明するまでもないとは思うけど。ここに事前予約をしておけば内部の見学ツアーに参加できるわけ。無料。本当は桂離宮に行きたかったのだけど、こちらはもう2ヶ月ほど前にサイトを確認した時には予約がいっぱいだったのです。でも御所の英語ツアーにはいささかの空きがあったと。

(こちら英語でガイドをしてくださった方。笑いで人心をつかむような人じゃなく、ひたすらにまじめに説明される方でしたが、なかなか話に引き込まれました。)


京都御所のあとは、悩んだ挙句に私たちの結婚式で話題になった場所へ行く。


その場所は、地下鉄から四条河原町で阪急線に乗り換えまして…


…大山崎という駅で降りたところ。


…大山崎と書くと、フツーの人はああ、ウィスキーの工場に行ったのね…となりそうですが、違うんです。行ったのは、「大山崎町立ふるさとセンター」




…どう見ても地方の公民館です。中も詳しく見分したわけじゃないですが、そんな感じです。私たちがおじゃました時も地元のジジババがどんどん吸い込まれていってたしね。


ここに見に行ったのは


天王山のカエルの像


市役所での結婚式の時の話…ご記憶でしょうか。あの時のスピーチに天王山のカエルのお話が出てきまして、嫁がそのゆかりの地に行ってみたいと。本当は地元の小学生の遠足の定番、天王山登山をすべきだったのでしょうが、そこまでやっていると一日仕事になるのでここで妥協した次第。


見ての通り、公民館のホールにある小さな、おそらく地元の人も気がついていないような像でして。そこにおかしな外国人(と怪しい日本人)が嬉しそうに写真を撮っているんだからおそらく不思議な光景だったに違いない。まあ、正直昨日の竹林よりよぽど達成感というか満足感があるけどね。


急いで一箇所でも多くの観光地をがめつく回ろうとかいう発想のない私の嫁(私は単なる使えないガイド)は昼食を所望。なぜか京都郊外まで土地勘のある使えないガイドを裏で操る真のガイドまっきー氏に聞いたら、駅前にハーミットグリーンカフェというオシャレなカフェがあるという。行ってみよう。




…ってかさ、電車から降りた瞬間に目に飛び込んできたここですかい。ここ以外にめぼしい店などないじゃないか(ストリートビューを左右に回してみてください。納得されると思います)。


…なに優雅にランチしてんだか。


嫁のメインはマルガリータ。トマトソースが濡れた感じのピザは食べたことがなかったとのこと。もっとはっきり書くと、「生焼けっぽくてイマイチだった」らしい。言われてみると、あんなピザ、アイルランドやドイツで見たことないな。(だっていつも焼き過ぎ茹で過ぎなんだもん)。一切れいただいた私がハーミットグリーンカフェさんの名誉のために申し添えますが非常においしかったですよ。これは嫁の味覚のほうが少数派な気がする。


あとでまっきーに聞いてみた。「よくあんなオシャレカフェのこと知ってたね」と。


「行ったことないよ。大山崎なんて用事ないもん」


…だそうです。


ここのトイレもきれいだった。というか、日本のトイレはそれこそ駅のそれを含めてきれい。なんだけどさ…


この操作盤は…確かにわからんと思う。嫁の発言。


「トイレを流すのに一苦労したわ。ドライヤーみたいになったり変な音が鳴ったりしたけど、水を流すボタンにたどり着くのに苦労したわ」


食事の後、再び阪急電車に乗り今度は終点の四条河原町へ。ここから向かったのは祇園。


…はい、ここも昨日の嵐山と全く同じです。すなわち、人が溢れている状態の場所に観光バスなども含めた自動車がどんどん入ってきてとても安心して歩けるような状態じゃない。京都市の偉い人、あるいは観光庁の方、京都の観光地の安全確保は待ったなしですよ。自動車交通の排除を検討されるようにお願いしたいです。

(祇園で芸者さんへの「お触り」は禁止されております。ご注意ください)


というわけでさ、人は多すぎるわ、車は通るわでとても風情を味わうような状況じゃないのよ。というわけで、人並みに溺れて歩いただけで祇園通過。まったく印象に残らなかった。たぶん、再来年辺りにこの日記を読み返したら、「あれ、祇園なんて行ったんだっけか」とか言ってるボケた自分の姿が容易に想像できます。


祇園から清水寺に向かって歩き始めると、神社の境内を通過。


何気なく、絵馬を見て愕然とした。


竹下徳道さんと
奥様が離婚して、私とずっと
一緒にいられますように。
枚方市高月町3-12-5-506
守口早希
(もちろん名前や住所は改変してます)


…なんじゃこりゃー。


あとで調べたところ、ここ、悪縁を切り良縁を結ぶ安井金比羅宮というお宮らしい。


…いやいやいやいや、私ら新婚旅行だったんですけどね…(いちおう)。


そうだとしても、いいのか、不倫した挙句に相手の本名はおろか、自分の住所を番地まで書いてしまって。…あれ、もしかして、絵馬って読んじゃいけないものなの?それにさ、上の絵馬、件の悪の奥様から見れば、あんたこそが諸悪の根源と見ることもできるわけでして…。もっと余計なことを書いていいなら、どうもこの女性が悪い男に騙されている図しか想像できないんだよなぁ。


まあいいや。別にいいよー、そんなお宮があっても。だけどさー


…参道を駐車場にしちゃうってどうなのよ。…いや、きっとそれだけ土地不足が深刻なんでしょうね。社会奉仕のためなんでしょうね。「参拝者は社務所に申し出ると割引あり」とのこと。ぜひとも京都に車でお越しの際には安井金比羅宮の参道駐車場をご利用ください。


長くなったので続く。