【謹告】これを書いたあとにパリでのテロのニュースを聞きました。なので決して笑って済ませる「13日の金曜日」ではなかったのですが、まあ、それはそれとして読んでくださると幸いです。
本日は13日の金曜日。なんか嫌な予感はしていた。そして、その予感は当たった。
この話の前提。去年の春に私はようやくスマホデビューした。いや、それまでも持っていたのよ。会社のブラックベリーとかいうスマホ。だけど御存知の通りもうブラックベリー自体風前の灯というか、過去の遺物になりつつある。で、まあ、時代の趨勢で…と言って良いのかアンドロイドへの宗旨替えをするに至ったわけ。
その時にもりんごの印のついたスマホへの改宗も可能だったわけだが、なんか知らんけどひねくれものの私、みんながりんご印を絶賛するので逆に興味が持てない。まあ、何より「値段が高い」という私の購入意欲をそぐに十分な理由があるのだが。ウィンドウズフォンという選択肢も無きにしもあらずだったが、こちらは対応しているアプリの数などで却下(ひねくれているくせに少数派にはなりたくないというのは、ありていに言って自分の意志があるようで実はない…ということになるんだろうなあ)。
アンドロイド端末を選ぶにあたり、端末は契約などで縛りがないものにした。かつ、アイルランドとドイツの両方の番号を保つ必要があったのでデュアルシムというSIMカードが2枚挿せるものを選ぶ。選んだのはHTCの601(リンク先英語)という機種。
これは結論から言うとハズレだった。何がダメって内蔵のメモリ(ROM)が4GBしかないこと。アンドロイドOSを4GBのメモリに入れると残りはほんの僅か。マイクロSDに出来る限りのアプリを入れようとしたがそれでも容量不足は本当に深刻で結局一年ちょっとで買い換える気になった。
このDual SIMというのがまたクセモノで、確かに2枚のSIMを挿せるのよ。だけどさ、メインのSIMはいわゆる第四世代の通信システム(LTEとかね)まで対応できるのだが、2枚目のSIMはなんと2Gという化石のような(実際日本でのサービスはもうない)通信システムにしか対応してない。つまり、何の役にも立たない。
かくして、新しいスマホを選ぶにあたってとりあえず内蔵メモリは16GBは最低限。でも予算は限られている…。うーんうーんと散々悩んだ挙句に選んだのがこれ。
LeagooのElite5。(リンク先英語)
…聞いたことねえよ…というかた、ご安心ください。私も知らなかった。平たく言えば禁断の中華スマホです。怪しい。でも安いというそれね。安い靴下を数回洗ったら新しいものを買う感覚で、スマホも安いのをせいぜい2年使って新しいのに買い換えよう…という発想。熱帯雨林で買ってしまう。
いや、買う前にもう一つ悩んだのが、どこのサイトを見てもこのスマホが日本語に対応しているとは書いていない。対応していないと日本語導入は不可能じゃないけどけっこう面倒なことになると思う。気になったので、悩んだ挙句にこのメーカーのサポセンにメールで問い合わせてみた。返事は半日待たずにすぐに来た。
お返事ありがとうございました。…でも気になること。なんでサポセンの電話番号がケータイの番号なのよ…。
まあ、サイトを良く読んでいない私が悪いのだが、注文したあとに気がついた。なんと産地直送だった…つまり、アマゾンのドイツかどこかの倉庫発ではなく中国からの直送。しかも、使うのはオランダ郵便。
これは想像なのだが、スマホはリチウム電池を使っていて送るのに制約があるらしい。で、中国からオランダまで何らかの形でまとめて配送して、それからオランダからヨーロッパ各地に配送すると思われるのだ。そんなこんなで到着まで2週間以上かかる。
機種変更は思いがけず簡単にできた。まず、メーカーのサポセンの言うとおりちゃんと日本語が選択できた。そして、アンドロイドにはクラウドバックアップサービスがあるらしく(まったく知らなかった)、私のメアドを入れてポチポチタップしてたら前のスマホに入っていたアプリが全部きれいに移植された。
そして、アキバで買ってきた32GBのマイクロSDカードに音楽などを移植。あっという間に機種変完了。
数日後、異変は起きた。スマホを再起動するとやたらと時間がかかる。気がつくとマイクロSDに移していたいくつかのアプリが消えてしまった。さすが中華スマホ…と鼻で笑いつつ放置。
さらに翌日…これが本日13日の金曜日なのだが、ふと気がつくと、マイクロSDに入れていた音楽が全部消えている。…もしやと思いマイクロSDを取り出してアダプタを介してノパソに挿して見ると…案の定と言えば案の定読み取ってくれない。そう、新品のアキバで税込み1080円もしたマイクロSDカードが数日で壊れた次第。
さて、この原因はなんだろうと考えてみた。
(1)マイクロSDカードの初期不良。アキバの裏通りの呪い。
(2)マイクロSDカードすらぶっ壊す中華スマホの呪い。
(3)13日の金曜日の呪い。
…13日の金曜日に呪いがあるかどうかは知らんが、とにかくマイクロSDカードが一枚お亡くなりになったのは事実。
まあ、これだけなら、この日記のネタにはしなかったかもしれない。それから数分後に新たな悲劇が私を襲う。
PC上に「新しいデバイス」の表示が突然出る。待て待て、俺は何もしてないぞ。…よく見ると、外付けの3TBのハードディスクが接続されたり接続解除されたりしている。
(ほどなくさらにひどいメッセージ。フォーマットしますか…ってこのHDDの半分くらいはデータで埋まっているはずなのですが)
これはすぐにピンときた。このHDDはもうすぐ壊れる。慌てて他のディスクに必要なデータをコピーする。去年HDDがぶっ壊れたのを教訓に、大事なものはすでにNASストレージにバックアップしていたのだが、それ以外にもいくつか「なくなるとちょっと悲しいかな」程度のデータがあったのでそれを慌てて退避させる。幸い何度か接続が切れたもののデータの退避に成功する。
パニックが一段落して思った。このHDD、比較的新しい物じゃなかったっけ。どうも去年の11月にアキバで買ったばかりじゃねえか。あ、今これを書いてて気がついた。件のマイクロSDもこのHDDも同じ店(Goole Mapへのリンク。この辺に写っている店のどれか)で買ってるじゃねえか(まあ、店に責任はないと思うけどね)。
気になったので、このHDDをググってみたのよ。すると、すぐにこのページに行き着いた(軽く読んできてくれると嬉しい)。
…爆弾つきのHDDだったのね…。ただ、このHDDは酷使用ではなかったのだが…。
結局新しいHDDとマイクロSDを新たに熱帯雨林で買うハメに。3TBのディスクながら半分くらいは容量が残っていたので2TBにダウンサイジングして、また壊れたらすぐに買い換える酷使用にすることにする。
…と、まあ、長々と書いたけど、一日に2つの記憶媒体が壊れるってもう間違いなく13日の金曜日の仕業だよね。万が一、新しいマイクロSDカードがすぐに壊れたら、これはもう中華スマホの呪いだということになる。次回の報告を待たれたし。