これは和食…なのか?

ふと気がつくと、ドイツに引っ越してくるまで、男子寮も入れると20年近く自炊をしてました。親元を離れる時、うちのおかんはかなり心配してました。なにせ、不器用さでは北半球で私の右に出る人は殆どいませんから。しかも、料理などしたことがないと。お米すら研げない。…ところが、習うより慣れろとはよく言ったもので、いつの間にか人並みにはご飯を作れる人になっていたのです。


Cさんと暮らすようになり、基本的には私のほうが労働時間が長い分(それに比例して稼ぎもどちらかと言うと多い分)、忙しいのです。なので、家事の分担は8:2くらいの勢いで投げてしまっています。だけどさ、全くしないというのも悪い。かつ、料理くらい、したい。というわけで週末の料理はなんとなく私がすることに。


で、週末の料理をCさんが手伝ってくれるのは非常にありがたい。だけどさ、ここで文化の違いが露見するわけよ。こう聞かれたらなんて答えるのが模範解答なんですか?


Cさん:「え?お米って研ぐの?」


当たり前だろボケナス…と言ってしまうのは簡単だけど、そういえば、なんで、お米って研ぐんだ?糠が出るから?うん、じゃあなんで糠が出ると良くないの?味が下がるの?なんかさあ、知っててあたりまえのことなんだろうけど、当たり前すぎてその答えを知らないことに気がついた。


ただ、Cさんにとっては私の料理はまさに【未知との遭遇】でして、それはそれで面白いらしい。まあ、ドイツ料理とは違うものが食べられるしなあ。で、日本料理って、けっこう敷居が低いというか、少なくともヨーロッパの人には受け入れてもらいやすい食べ物のような気がします。だって、良くも悪くも日本料理って、純和食じゃない、日頃私達が食べてるものって完全に和洋折衷というか、西洋の料理を取り入れているものが多いような。もちろん「キワモノ」もあるけど、そんなもん私すら食べないし。


で、昨日、「週末くらいはご飯を作りたい」とほざきつつ、面倒くさくなってテキトーに作ったのがこちら。


タコライス。


これ、まっきーから習って作るようになったもの。聞けば沖縄料理らしいけど…どー見ても和食じゃないよね。でも、和食だよね。


Cさんは目を丸くしてた。温かいご飯の上にサラダ(レタスとトマトのことね)を載せるという発想が新しいと。…なるほどねえ。で、おいしいと褒めてくれた。…いや、こんなケチャップとソースと醤油とチリソースをテキトーに混ぜただけの味付けを褒めてもらっても…という気がせんでもないが、まあ、褒められたことは素直に喜んでおきますか。