【更新強化月間】アンドロイドがやってきた

昨日の続きです。Blackberryが世界的に品不足になったものの、私の務める某社ではBlackberry以外のiPhoneやアンドロイドは購入対象外なのです。理由は簡単、アプリとデータ。Blackberryはデータを圧縮して送信するのですが、iPhoneやアンドロイドはデータを圧縮しないので、フツーのメールだとしてもデータの転送量が多くなると。さらに、アプリとかなんかを使うとけっこうなデータ量になるわけですわ…というのが昨日のお話でした。


まあ、日本では、フツーに使う限りは基本データの送受信量に制限はないと思うので、あんまりこのあたりは気にならないと思うのですが、まあ、それはこっちでもいっしょ。ところが、会社でBlackberryを持ってる連中って当然、会社にいないことが多いからBlackberryを持っている。つまり、海外に出ていることが多い。海外ローミングだと、データの送受信に制限が出てきて…。あの、たまに聞く、「海外ローミングで100万請求された」とかあの話です。100万は大げさにせよ、10万円くらいの請求すぐに来ちゃうんですよ。何も考えずに海外ローミングで電話やメールを使ってると。


かくして、Blackberry一択で会社はやっていたのですが、そのBlackberryが入手できない!という困った事態になっていたのね。今年の1月ごろ。


ここで話は去年の11月くらいに戻ります。私が3年くらい使っていたBoldの十字キー(とは言わないか、上下左右を操るマウスみたいなキー)が動かなくなったの。あはは、タッチスクリーンじゃなかったのね。で、まあ、そのキーが動かなくなったと。


そこで新しいのを買えば(買ってもらえば)よかったのですが、基本的にドケチな私は古くなって他の同僚が捨てたBoldを使い始めまして。ところが、所詮は人が捨てたもの。キーの一つがうまく押さないと動かないの。


そんなのをだましだまし使っていたら、部長がやってきて「んなもん使ってるなら、新しいの買っていいよ」と言ってくれた。かくして、新しいBlackberryを買った(買ってもらった)のです。それが去年の暮れの話ね。大事にしようと思って自腹でカバーとかスクリーンプロテクターまで買いまして…ってeBayで全部で1000円もしなかったんだけどね。


そこにやってきたのが、Blackberryの世界的な品薄。そんな折にとある会社内のお偉いさんが「Blackberryが壊れた」と言ってくる。しかも、「明日から海外出張だから、今すぐ、替えがいる」と。また無理な相談持ちかけて。もしBlackberryの在庫がケータイ会社にあったとしても、宅配便で届くのは最速で 翌日の朝。もし、この人が午前中出発ならもう完全に無理。ましてや今は、Blackberryはどこを探してもないんだい。


そこで私は一計を案じた。こう泣く泣く(のフリをして)申し出たの。


私:「じゃあ、私のほぼ新品のBlackberry持って行ってください」


そして、おもむろに部長に泣きついた。


私:「うわーん、ボクチンのBlackberryがなくなったー」


こうして、まんまと、会社の経費で新しいスマホを手に入れた。


それがこれ。


HTC Desire601


…日本ではおそらく見たことがない…という人が殆どの機種だと思います。アイルランドでも売ってないもん。なんだか、怪しげなハンガリーにあるネット通販の会社から買いました。このアンドロイドの最大の特徴はDual SIM…そう、SIMカードの2枚挿しができるの。


上に書いたとおり、会社がBlackberry以外を使わせたくない最大の理由は国際ローミングの鬼課金。私の場合は、基本、アイルランドとドイツにしか行かないからSIMカードが2枚挿せればアンドロイドでも問題ないでしょ…という判断。まあ、社内での大義名分は「DualSIM電話の試験採用」です。


実際これは本当に渡りに船だった。というのも2月26日の日記で、「ドイツで使うスマホがほしい」って書いた直後のことだったのね。


そして、翌日到着した人生初のアンドロイド。


…せ、せ、説明書きが中国語だ。


そう、どうも台湾の国内向け製品を輸入したらしく、中国語でしか書いてないぞ。


嫌な予感を覚えつつ電源を入れてみる。


…やっぱり中国語だ。


いやー、よくこれ、こっちで売るね。事と次第によっちゃ、クレームつくよ。だけど幸いにして日本人の私、漢字を理解する能力に長けております…などと威張るまでもなく、こりゃ「同意」だね。一部のサイトとかでは海外のアンドロイドの日本語化はちょっと一癖あるようなことを書いていたけど、日本語はあっさり現れた。ちなみに、電源アダプターは台湾のもの(つまり日本と同じ)。それじゃあさすがにまずいと思ったのか、ハンガリーの会社がアダプターをつけていた。…ヨーロッパ大陸用の。つまり、どっちにこけてもアイルランドでは使えない。幸いケータイの側が一般的なMiniUSBだったので、すでにこのコードは何本も持っておりなんの問題もなかったんだけどね。


この機種の最高にして最大の問題点は、内蔵のメモリがたったの4GBと恐ろしく少ない。なので、Blackberryで使っていた32GBの外付けのMicroSDを挿してみた(64GBまで可能らしい)。が、「カードが壊れている」と出る。いろいろ試しました。物理フォーマットまで。でも、ダメ。Transcendとの相性が悪かったのかまったく原因は不明ながら、アウト。諦めました。


さあ、次はドイツのSIMカードを買いに行こう(続く)。