そんなこんなで二日目。朝の8時半から、ホールで「開講式」があるって。この建物、何かしらの歴史的価値があると思う。なんか知らんが立派だもん。
生徒がわさわさと集まってくる。さあ4-50人はいただろうか。そこに昨日のエジプト人がやってきて…
生徒1:「クラス分けの掲示見た?」
私:「え?なにそれ?」
生徒1:「見てないの?そこの掲示板に貼ってあったでしょ。そういえばあなたの名前、見つけられなかったけど」
なるほど、ホールの片隅に人が集まってるわ。フォントサイズなどがまったく見る人を考慮してない掲示の中に自分の名前を探す。…あった。えええ?なんでこんな高いレベルなの?とはいえ、クラスの人数は7人と非常に少ない。きっと、これは「当たり」なんだろうと自分を納得させる。
ホールの階段に校長らしき人が現れて、「がんばって勉強してくださいね」といったあいさつ。…なんか日本的だなあ。
その後教室へ。講師がやってきて、
講師:「私は今日だけの代打です」
はぁ。
合コンじゃないけどまずは自己紹介。それによると、国籍別ではエジプト人ふたり、以下、ノルウェー、キプロス、コロンビア、ハンガリー、日本(←私)。の7人…だったのだが、授業の途中でまた一人、二人と関係者に連れられて新しい生徒がやってくる。気がつくとクラスの人数は一気に14人-倍になっていた。しかも、後から参加してきた生徒は全員エジプト人。なんだか、ドイツに留学に来たんだか、エジプトに来たんだかわからない状況になってしまった。
なんでこんなにエジプト人が多いのか、当人に直撃したところ、なんのこたーない、団体で来ているらしいのだ。このあたりは私の理解力(+向こうの表現力)等の問題でちょっと自信を持っていえないのだが、どうも国費で留学していて、全員、医学・薬学で来年からドイツ各地の大学への留学が決まっているらしい。きっと将来のエジプトを担うエリートたち…と言っても大げさじゃないよね。そんな人たちなのだが…クラスに14人は多すぎるよぉ。
ちなみに、アジア系と思われる人たちもちらほら。クラス分けの張り紙の中には日本人の名前が私以外に専門の難しそうなコースの中にもう一人だけあった。
授業。ドイツ語の授業なんだから、当然ドイツ語で行われるわけだけど、どうしても説明に詰まるときが講師の側からも生徒の側からもある。そんな時、どーするかと言うと、英語の単語がぽろっと出てくるのだ。それで、みんなが納得するという。つまり、ここにいる人たちは、実は英語がしゃべれると言うのが前提になっている。そういえば、受付で、英語をまったく話せない生徒が一人いたけれど、あの人はいったいどーしてんだろう。
授業のレベルは…めっちゃ高い。自分の基準では。だけど、まったくついていけないと言うほどでもないので、何とかついていくことにする。問題は、私のドイツ語って、基本「耳コピ」なのである。なんか知らんが、みんながこー言ってるからと言うので表現を覚えていて、論理的な文法などを知らない。そんなとってつけた言い回しじゃなくてはっきり書けば、「めちゃくちゃなドイツ語」なのね。それを力ずくで理解させるような(それすらできているか怪しいが)。なので、まったく文法を知らない。で、クラスにいるのは、すでにドイツ語を学び続けている人たち。私がいかに厳しい状況に置かれているか想像がつくかと。
もういい加減過去にさかのぼってコメントするのはよそうと思ってますが、耳コピでドイツ語ですか。すごいですね。私は1年のクラス分けで文学部と一緒になりましたが、文学部は1年半の成績で専門に行けるかどうかが決まり、めちゃ厳しくていい迷惑をしました。前期で文法すべて終了。後期でトーマス・マンのトニオ・クレーゲル、2年前期でドイツ語新聞読まされました。英語もハイレベルで、毎日予習10ページ。で、他学部の人に英語とドイツ語のテキスト見せて貰ったら、なんじゃこれというくらい易しい。それはないだろう・・・(怒)でした。ドイツ語音自体が嫌いなので、終了したら即座に忘れましたが。
語学教室といったら、モンティ・パイソンの語学教室ネタを思い出します。あれ好きだなあ。
こんなこと書いたっけなあ。…耳コピって言えば響きはいいけど、よーするに自分でなんも勉強してないってことですよ。しかも、未だにドイツ語の能力なんて…なんで(なので、思わずこの日記自体、消したくなちゃいますね)。ドイツ語先行でもないのにドイツ語の新聞読まされるって…うわぁ。