ええっと、話の続きとしては、車載動画にいくのが筋なんでしょうけど…編集している時間がありません。というわけで、到着後のお話を先にして、車載動画はおそらくダブリンに戻ってからのんびりと…ということになると思います。
というわけで、「いまさら」感が満載の語学留学のお話。いや、何でいまさらかというと、語学学校なんてさあ、大学生とか、けっこう年齢の若い人が行くところでしょ。通ったことのある人ならわかると思うけど、たまに年が上の人はいるけど、正直少数派でしょ。
…あ、そう言えば、ドイツ語の語学学校に通う人ってどの国籍の人なんだ?ダブリンの語学学校は、イタリア・スペインほかヨーロッパ内の各国に東欧からアジア・南米さらにはアフリカとまあ、考えてみたら、英語圏じゃないところは満遍なくといってもいい勢いでいろんな国の人が来てた。翻ってドイツ語って…どうなんだ?
そんな思いを抱きつつ、朝の7時前にドイツの誇る高速道路Autobahnを右ハンドルのにんじん号でGöttingenに向かう私。あ、読み方は、「ゲッティンゲン」らしいんだけど、なんか、違和感あるなあ。
そう、ドイツの高速道路といえば、Autobahn。なんかさあ、制限速度がなくて車が200キロとかの猛スピードで駆け抜けているイメージがあるかもしれませんが、実際に走るとそうでもない。確かに動画サイトで「トイレ特急便」と揶揄されるような暴走と言っていい車がいないわけじゃないけど、考えてみたら、トラックとかは時速100キロとか、下手したら80キロとかの低速で走っている。つまり、のんびり日本の高速道路のように走りたければ、そんなトラックの後ろをとことこ走ればいいわけ。
それに、私の滞在しているHildesheimからGöttingenに向かうかなりの区間、ただいま大絶賛6車線化(片側3車線)拡幅工事実施中。かなり頻繁に渋滞が起きるし、なにより制限速度が60から80に制限されている区間も多い。そうでなくても、片側2車線の区間には時速130キロの規制がかかっている。つまり、速度制限なしでばんばん飛ばしていい区間…ってほとんどないのよねん。まあ、この辺は、そのうち車載動画で。
そんなこんなで、道子さん(ナビ)の助けもあって、片道100キロ近いほぼ全区間高速道路を1時間ほどで走ってあっさりと語学学校に到着。
中に入ると…午前8時から受付は開く、と書いているのに受付は閉まっている。その脇に別の窓口があるようなので、行ってみる。
私:(ドイツ語で)「すいませーん。今日からなんですけどー」
係:(英語で)「じゃあ、そっちの窓口に行ってね(はあと)」
…英語で返された。ドイツ語の語学学校でドイツ語で話したのにのにのに。
しばらくすると、玄関の脇の窓口があき、そこで、学生証(というほど立派なものじゃないけど)をもらう。それをもらって、4番の事務所に行くように言われる。
4番の事務所では、名前や授業料の支払いの確認(事前にクレジットカードで済ませました)、さらにはホストファミリーの確認(私には不要)などをして、クラス分けの試験を受けるように言われる。ええ?事前にネットで受けたんですけど。試験。
係:「あれはあれ、これはこれ。はい、がんばって試験受けてねー」
というわけで、試験を受ける羽目に。試験はまず、会話から始まるらしく、その順番を待つ生徒が数人待っている。そこで、第一生徒が話しかけてくる。
生徒1:(英語)「私の名前はXXです。エジプトから来ました」
え、エジプトですか?ちょっと意外な国名が出てきた気がするなあ。エジプトというと…いきなりBanglesのWalk like an Egyptianが出てくる脳みそになんかが沸いている私。違うだろ、ピラミッドにスフィンクス、そして気球だろ(…それもなんだかなあ)。
彼女とどーでもいい話をしていると、そこに現れたのは中国人。
生徒2:(日本語で)「あなたは日本人ですか?こんにちは」
…ついにドイツ語の語学学校でドイツ語を聞かずに日本語を聞いちゃったよ。
まあ、彼も賢い人でして、京都大学に留学していて、経済学の学士だか修士だか知らんが持っているらしい。きゃー、某トコロテン私大で経済学部を卒業したものの、ケインズと聞けばカインズホーム(ホームセンター)を思い浮かべる私、自分が経済学部卒だとは口が裂けても言えないぞ。
そんなこんなで自分の番が来る。部屋に入ると先生(というか、この場合試験官か)が
試験官:(ドイツ語で)「ようこそ。私の、なまえは、なんちゃら、かんちゃらでー、今日はー、あなたのー、ドイツ語のー、レベルをー、みて、みたいとー、思いますー」
…と、今まで聞いたことがないほどのゆっくりかつ明瞭なドイツ語で話しかけられる。これはこれで思わず脱力する。
まあ、これを試験などと呼んだら本物の試験に怒られるな、というただの雑談、なんでドイツ語を勉強したいのかとか、前にドイツ語を勉強したことがあるかなどを聞かれる。まあ、相当昔にダブリンで夜間にちょっとだけ通ったことがあるだけ。それはともかく、大学1年のときに、第二外国語が必修で、いやいやドイツ語を選択して、教室の一番後ろで寝てた…なんてこれはこれで口が裂けても言えねえなあ。
それが終わると、別室で今度は作文の試験。お題は「ドイツで何がしたいか」…だったと思う。あれ、「ドイツについて」だったかな。どっちにしても、かなり自由度の高いお題で、テキトーにつらつらと(どれだけ間違いがあったか、そもそも文章として意味を成していたのかは大いに疑問だが)書く。所要15-20分。
試験官:「はい、これで終了です。おつかれさまでした」
…朝の9時半に終了。待て待て、ガソリン焚いて、片道100キロ近い距離を運転してきた身としては、これで終了ってけっこうつらいものがあるぞ。
まあ、文句を言っても仕方ないので、帰ることにする(続く)。
おぉ、ドイツ語学校。懐かしいです。
私も、ドイツにいた時、入学初日に試験を受けました。だいたいどのくらい話せるのか、どのくらい文法ができるのかを見極めて、申し込んだクラスでOKかどうかをチェックするようでしたね。
私が通っていた頃(10年ほど前)は、イラクとかのアラブ圏とロシアなどの旧ソ連圏からの方が多かったです。ドイツの大学に通いたいという学生が多かったですが、ドイツ人と結婚してドイツに来たという人やオペアというベビーシッターをしながらという人も結構いました。
まだドイツが難民を引き受けていた頃(?)だったので、アフガニスタンなんかからの人もいましたねぇ。英語圏の人はほとんどみませんでしたが、今はどんな感じなのでしょう。
私の場合、「申し込んでいたクラス」というのがなかったので、どこに放り込まれるかはまったく謎のままでした。結果、予想よりやや高いクラスに放り込まれたのですが。
国籍に関しては、そうそう、学校で行き交う人を見てもそんな感じです。英語圏の人、まったく見ません。なので、10年前と状況はあまり変わっていないかもしれませんね。
日本語キターー(・∀・)ーーーー!!
物凄いネタで始まりましたね、ドイツ生活♪
流石Snigelさんです。これからも楽しみにドイツ生活更新を待ってますね♪
ありがとうございます。最初の数日を過ぎると目新しさはなくなりましたが、でも、毎日が充実してますよ。