始め悪ければすべて悪し。トホホな一日。

私、平日は毎朝7時に目覚ましを鳴らすようにしてます。が、夜はからきしダメだが朝はわりかし大丈夫な私、目覚ましが鳴る10分前くらいに自然と目が覚める。で、今朝はちょっと早めの6時半に目が覚めた。ちょっと早いがまあいいかと起きる。


で、数分後、ど近眼の目で改めて目覚まし時計を見ると


朝5時半。


いやー、デジタル時計の5と6って似てますよね。…って笑ってる場合じゃない。結局二度寝もできずそのまま起きる羽目に。


でね、今日の日記のネタは、「朝一番でコケると一日じゅうずっとコケ続ける」というお話。そーゆー経験ないですか?ダメな日はとことんまでダメってな日。今朝のめざましテレビの牡羊座の運勢が最悪だったかどうかは定かではないが、ホントにダメな日でした。


で、起きた後にふと気がついた。ああ、そういえば明日は朝早くに空港に行かなければいけないんだ…と目覚まし時計の設定を変える。で、会社へ。


会社に着いて明日のフライトのオンラインチェックインをしようとbmiのサイトへ。ところが、どうしたことかオンラインチェックインができない。時間をおいて再び試すがやっぱりダメ。


しばらくしてふっと気がついた。


今日は水曜日だった。そして、空港に行くのは金曜日だった。


いや、言い訳はありますよ。昨晩ダブリン空港の駐車場が予約確認のメールを送ってきたんですよ。それを見たのが寝る直前でなぜか潜在的に空港に行く日を間違えたとかね。とはいえ、一日勘違いしていたのは完全に自分の莫迦さ加減がなせる業。


アホだな、俺、と呆れつつ、bmiのサイトに訪問ついでに別の航空券の値段を調べる。すると、金曜日のいい時間帯のヒコーキの片道券が実に安い値段で売っている。ダブリンを午後4時過ぎに出て、ロンドンのりかえでドイツに着くのが午後9時過ぎ。こりゃ買いだ…と即刻購入。


で、購入後、予約確認のメールが届く。ん?何かが変だ。なんで二つ目のフライト番号が120番台なんだ?これって、ダブリン=ロンドン間…


次の瞬間、私は頭を抱えた。


ダブリン→ドイツの航空券を買ったつもりがドイツ→ダブリンの航空券を買ってしまった。


客観的に見て私は救いようのないアホタレだと思います。だけど、前回flybmi.comのサイトを訪れた時にドイツ→ダブリンの片道券を買ったのでその情報がクッキーに残っていて、気がついた時には間違えた航空券を…いや、どー言い訳しても自分のアホさ加減を弁護するには不十分だわ。やっぱ私はアホです。


とりあえず、bmiのカスタマーサービスに電話。この係の女性、航空券販売のノルマがあるのかどうか知らんが、どうしてもダブリン→ドイツの航空券を売ろうとして譲らない。いや、買ってもよかったですよ。だけどオンラインで100ユーロで買える航空券をコールセンターから片道600ユーロでは買えません。詳細は省くけどなんとかこの航空券のキャンセルに成功。


あ、覚えていてもいいと思われる雑学。私が知る限りでは、まともな航空会社のインターネットサイトで航空券を買った場合、24時間以内なら無条件でキャンセルができます。SASとルフトハンザで実験済みです(…ってかすでに2回も間違ってるんかい)。まあ、私のようなアホタレ場結構な数いるんだろうなあと思います。ちなみにこの「まともな航空会社」の範疇にくされRyanairが入らないことは言うまでもないかと。


これだけなら日記のネタにはしなかった。まだ続く。


今度は私の大嫌いな同僚からITサポートにメール。


同僚:「メールを間違って消したから復元して」


私、この同僚が嫌いです。大嫌いです。過去に何度もキレてます。何様のつもりか知らないけど、何かリクエストしたらその場で解決するのが当たり前と思いこんでいる(ちなみに私の基準では24時間以内での解決はフツーです)。前回、ある要望があったので私は懇切丁寧に説明したのですが、それに対するこの女性の返事は


「私はITのスペシャリストじゃない」


考え方はいろいろだと思いますが、私は知識の出し惜しみをしません。そもそも出し惜しみするほどの知識はないし。ひでかすの言葉を借りると、ITのサポートには二つの種類があるそうな。解決方法をブラックボックスの中にいれて経過を教えないタイプと、経過を教えるタイプ。


よくわからんという人のために例を出すと、例えばさ、メールの添付ファイルが開けられないから何とかしてくれという要望が来たとします。見れば、picture.jpgになるべきところ、pictureと拡張子が抜けている。簡単な話です。で、ブラックボックスタイプのサポートは何も説明せずに拡張子を付けた添付ファイルを送り返します。


が、私はちゃんと説明するんですよ。これは拡張子が抜けていたから開けなかったんだよって。そうすることで、この人は次回は自力で問題を解決できるかもしれない。で、この嫌いな同僚にもそうしようと何度も試しましたが最初から耳を貸す用意がない。数度目で私は「ああ、こいつに説明するのは時間の無駄だ」とさじ(あるいはマウス)を投げたわけ。で、自分の学ぶ意欲がないことを棚に上げて偉そうに要求ばかりしてくるってのは私に言わせると最低です。


で、このメール復元のリクエストがもう支離滅裂。メールを復元してほしいなら、最低限の条件として相手方のメールアドレスと大体の受信日時は必須です。が、それすら書いてない。無視。


そしたら今度はある部の部長からメール。「検疫されたメールをリリースしてほしい」


どこの会社もそうだと思いますが、会社に出入りするメールは自動で検査されます。不適当な言葉をはじめ、コンピューターに害を及ぼす恐れのあるファイルやメディアファイルなどが検疫されて、私の仕事の一つは目視でメールをリリースするかどうか決めること。


でね、暗号化されたメール(=自動でウィルスチェックができなかったメール)以外で検疫されたメールはほぼ百発百中でリリースされるべきではないメールです。はたしてこの部長がリリースを要求してきたメールはくだらないテレビコマーシャルのクリップか何かと思われる映像ファイルであきらかに業務とは無関係。つまり、リリースされるべき添付ファイルではないわけ。かくして私は他の部門とはいえ部長なので一応ていねいに


「このメールは業務に関したものですか」


と返信。行間に「業務関連じゃなければリリースできませんよ」と書いたわけ。すると部長より返信。


部長:「君は言われたとおりのことをすればよろしい」


ぶちっ、とキレました。人を莫迦にするのもいい加減にしろってんだ。そんな言いぐさなら最初からメールを検疫する価値なんてないじゃねえか。てめえ何様だ…と自分の立場を棚に上げて本日2度目のてめえ何様だ発言。ともあれ、この部長の私の脳内株価はサブプライム問題発生時以上の暴落をする。


頭に来たので私は徹底抗戦することに。とりあえず部長に報告する前に順序として直属の上司(立場上は平等なんだけど、私が「なんちゃってシスアド」なのに対し、この人は「シスアドの神」、冗談抜きで私は尊敬している)に相談。


上司:「部長からのリクエストだから従ったほうがいいよ。メディアファイルだから(実行可能ファイルのような)問題があるわけじゃないし」


確かにメディアファイルだからリリースしても問題ないだろう。だけどさ、部長からの要求だから応じるというのはおかしいです。同じ要望が仮に平社員から来てたら間違いなく断ってます。こういう不平等って私、大嫌いです。こうやって書くと私はいかにも正義感に燃えた人間のようですが、正義の基準が自分の都合でころころ変わるからいばれない。


ぶちっとキレた所にさらに悪いことは続く。今度はほかの部の部長が、新入社員の名前を書き間違ったから直せという要望。いや、言うのは簡単ですよ。だけど、いろんなソフトウェアからアクティブディレクトリまで私は相当な時間をかけてこの間違った名前を入力し続けていたわけで。つまり1時間とかそれくらいの自分の労働が無駄になった計算。


そんなのを直していると、最初のメールを間違って消したアホタレから再びメールが届く。何も書いてない。もともとのメールをフォワードしただけ。これ、本気で無礼ですよ。たった2時間前に送ったメールに返事がないからと同じメールを何も書かずに送りつけるんですよ。せめて「緊急の事態だからなんとか早くやってもらえないかな」とか一言書いてあれば私の印象も違ってました。だけど、何も書いてない。失礼です。私は返信。


「このような無駄なメールを送っても無意味です。リクエストは順番にやってます」


ホントはウソです。私も人間。あんたのようなアホで嫌いな人間からの要望は後回しです。が、人に気持ちよく仕事をさせるというのも業務上の技能の一つだと思うんですけどね。するとこの…ええと、むりやり日本語に訳すとお尻の穴はメールを私、私の部長、自分とこの課長、自分とこの部長に送ってきまして…


「こんな無礼なメールを受け取った。キイィィィィ」


あのね、誰がどう考えてもそこの妖怪お尻の穴は自分のことを棚に上げてますぞ。もう、こんな低レベルな話につきあってられないので無視(とか言いつつ1時間サービス残業をして、バックアップテープからメールを復元したんですけどね)。ちなみに、妖怪お尻の穴の部長と私はツーカーの中なので、このメールで彼女自身の株価が下がれど私の株価が下がることはないと思われます。


明日は別の日になると信じて、つまり、明日までこのくだらなすぎる問題を引きずりたくないという一心で、件のメディアファイルの入ったメールも不本意ながらリリース。


最後の最後になんとか救いの神は現れました。妖怪お尻の穴からメールを受け取った私の上司が私のところにやってきて


上司:「あのくだらないメール、ゴミ箱に捨てたから。気にしなくていいぞ。お前は何も間違ってない。このメールを送った奴はいったい何者なんだ?」


ありがとう。私のあなたに対する脳内株価はストップ高です。