日本で消費税増税がいよいよ現実味を帯びてきました。いまだに覚えてます。消費税が導入されたときに、反対派が言ってたこと、いまだに覚えてます。
「消費税が一度導入されたら、税率が簡単に変えられて歯止めが効かなくなる」
いやはや、おっしゃるとおり。3%だった税率は5%になり、7%から10%になりそうな気配です。御存知の通り、日本の来年度の予算、税収が40兆円に対し、歳出が92兆円とかいうとんでもなくデタラメなもんですから、こうなるのもやむなしという気もします。
兆とかいうとなんだかわけがわかんなくなるけど、よーするに、年収400万円の家庭が、年に920万円使ってるんでしょ。どう見てもまともには見えない。それによって借金は雪だるま式に増えている(これに対し、インフレを起こすことでこの状況を是正できるとかいろんな主張がありますけど、そのことを論じたくてこれを書いているんじゃないので割愛)。
なんでこんな話を始めたかというと、今日はね、アイルランドのVAT(Value Added Tax=付加価値税)についてをネタにしようと思ったから。ぶっちゃけ面白い話じゃないと思いますけど。
事実:アイルランドの現在のVAT率は23%である。
すごく大雑把に1ユーロの商品があったら、そのうちの20セントは税金という計算になります。ちなみについ最近21%から23%に引き上げられました。
ちなみに、パンや牛乳などの一部の食品、子供の服や薬は非課税、電気やガスは13.5%などと、一部、税率が下げられているものがあります。
何が言いたいかというと、日本もおそらく早晩こうなると思うんですよ。別にこっちの租税公課の方法が優れていて、日本もマネをするべきである…なんて言ってるんじゃないですよ。だけどさ、今後、税率が10%とかになったときに、低所得者に対する逆進性とかが問題になって、その時に、じゃあ食品は非課税にするけど、その代わりに税率は13%にしますか…なんて話になると思うんだわ。その足がかりに数年前に内税方式に表示を変更したんじゃないのかな。そう思うと、なんとなく日本の将来の税制がおぼろげに見えてくる気がするわけ。
考えてみたら、大した病気や怪我じゃなくても呼べば救急車はさっとやってくる(アイルランドで自宅から救急車を呼ぶと有料)、風邪をひいたら数百円の負担で医者にかかれる(アイルランドで家庭医にかかるとだいたい50ユーロはかかる)、そんな高福祉を実現していてこの税率じゃやっていけないのかなとも思いますけど。
そりゃ、増税する前に無駄な歳出を徹底的に減らすべきだとか、そりゃそうなんだけど、どんなに無駄をなくしても、増税は避けられないんじゃないかという気が、この日本とアイルランドの税率の違いから見えてくる気がします。その他、所得税とかから考えてもね。この辺はまた日を改めて。
それにしても、こんだけの借金を抱えて本当に日本はだいじょうぶなんだろうか。心配です。
アイルランドのVATについて知りたい人はこちらへ(英語)。
大丈夫かダメかでいえばダメだと思います。
今までの郵便関係の横領額が全て戻ってくるのなら話は別だと思いますが
税率上げる以外のてが無くなってきているのは紛れもない事実です。
今はどうか知りませんが、アメリカも食品5%その他10%とかに税率を変えているので、
日本もそのくらいしないと・・・
と思っている人は多いと思いますよ。
腐れている私は75歳以上の人が全員死ぬと多分日本はもう少しぬるま湯に
浸かっていられると思う人です。まぁ、別に殺せなんて物騒なこといっているわけではありませんが
日本の平均寿命がせめて70代になれば・・・何て想うときもあります。
食品安くしてもらいたいわ、本当に・・・
日本の現在の借金額、ホントに天文学的な数値なのに、なんで未だにこんなに円高で、みんな平気そうな顔しているのかがよくわかりません。「そりゃ国債が国内で消費されているからだよ」とか説明されても、なんか釈然としないんですよねえ。
75歳以上の人がいなくなるというのは当然無理ですけど、どの世代もおそらく均等に痛い思いをしないとダメでしょうね。あー、心配です。