【2022日本帰省-4】あなたがいつか話してくれた和田岬を僕は訪ねてみた


別府駅で買ったおかしな片道乗車券。週末からついにその乗車券で旅に出ました。

JR日豊線杵築(きつき)駅。郵便ポストが素敵な駅舎。
国東観光バスマニア様向け写真。古そうなバスよねぇ。

まずは杵築駅にて入鋏(ハンコを押してもらい)出発。記念すべき1本目はソニックにちりん号で小倉駅へ。小倉で短時間のりかえをしてみずほにて広島へ。ふっふっふ。18きっぷじゃないから特急にも乗れるし、ジャパンレールパスでもないからみずほにも乗れるのだっ。

広島にて友人と会い、夕方のさくらにて姫路経由で西明石へ。

新幹線って主要駅間を利用するときは便利ながら、途中駅で降りようとすると恐ろしく不便だと計画を立てているとき気がついた。なにそれって西明石駅に止まる新幹線ってほとんどない。なので一駅手前の姫路乗り換えになるのだが、その姫路すら止まる新幹線は少ない。具体的には広島から姫路までの移動にうまく使える新幹線は毎時1本。広島にてほぼ1時間待つことに。

そう書くと残念な感じがするけどさすがは日本

駅ナカでも美味しいビールがいただけます。

こうして1時間の待ち時間もたいして苦にならずさくらに乗り姫路へ。ここから西明石への新幹線を待つよりも在来線にのりかえたほうが早いので新快速なるJR西日本の誇る有能な電車で西明石へ。

在来線も新幹線も見えるという鉄道マニアさん的には美味しい眺めかも。

新幹線駅なのに在来線で到着した西明石駅前のホテル。泊まったお部屋はバスとトイレが別の綺麗な最上階の部屋でした。

取っ散らかす前に写真撮れやと自分で思います。

これが一泊7000円。ユーロにすると完全にバグっているとしか思えない価格設定。ビバ円安ジャパン…なんだけど同時に心配にもなるな。

新のつかない快速

ここから和田岬線に乗り和田岬へ。土地勘のない方はなにか岬めぐりにでも行くのか…とでも思われそうですが、鉄道マニアさん的にはピンと来るところらしい。兵庫駅で乗り換え。

兵庫駅のこの中間改札を抜けると和田岬線のホーム。中間改札があることがすでにおかしい。

そしてこの時刻表を見ればさらにそのおかしさに気がつかれるかと。本日は日曜日。現在時刻は午前7時過ぎ。7:21の和田岬行きに乗るのだが…始発にして終電1本前。

乗車券は自動改札に回収されまして、その先のホームへ。

お、おう。

個人的には見慣れた感じしかしない電車がいた。国鉄時代になんとかの一つ覚えのように作り続けた量産型の通勤電車103系。私が東京に住んでいた頃はすでに第1線から引退しつつも、武蔵野線とかで活躍していた気がする。

武蔵野線で印象深く覚えているのは、この電車の貫通路近くに乗っていたとき、時折「ごんっ!」というかなり大きな音がしばしばしたのだ。車掌さんに報告に行こうかかなり悩んで行かなかった覚えがある。

それはそうと、昭和あるいは平成初期にはこの石を投げれば当たる状態だった103系も、すでに令和の時代になりすでに絶滅危惧種になってしまったらしい。聞けば、数年前に京都は伏見神社に行ったとき乗った奈良線からも103系は引退してしまったとか。というわけで、昭和大好きな私は朝6時起床も厭わずここまでやってきた次第。

ホームも車内も閑散としてます。数人の乗客がいるにはいるが、和田岬に用事があるというよりは明らかに日曜早朝から趣味に生きている皆様。まったく人生他にやることがないのかと言いたい(特大ブーメラン)。平日にはある程度の通勤需要があるらしいですが。

色といい艶といいつぶやいたーの鳥にしか見えない塗装の剥がれ。

車外の塗装はところどころで剥がれ、この車両にお金などかけないというJR西日本の決意が伝わってきます…これ言い出したらJR九州は…誰かに殴られかねないので続きは自重します。

外を見ると102系って書いてある。ごめん、マニアじゃないから違いがわからん。

車内。

そうだったそうだった。モケットとかは見慣れた東日本のそれとは異なるけど、基本こんな感じだった。懐かしいというよりは見慣れた感しかない。

電車は程なく動き始めて一路和田岬へ…って途中駅などない4分ほどの短い旅。

もう音がね、そうだったそうだった、としか思えないものだった。一言でいえばうるさいのよ。徐々に慣らされることで気がついていなかったけど、最近の電車って静かなのね。

4分では風景や車内を愛でる暇もなくあっという間に和田岬に到着。岬とか言うから風光明媚な場所かと思いきや…うん、普通の住宅地にしか私には見えない。一面一線の単純明快な終着駅。

 
 

このまま兵庫駅へすぐに折り返す電車に乗っても良かったんだけど、天気もいいし兵庫駅まで歩いて戻ることに。ちなみに市営地下鉄の駅も近くにあったらしいが今回はJRの旅なの。私鉄とか地下鉄はお呼びじゃないの。

踏切に立ち止まって写真を撮るとか非常識かもだけど、夕方まで電車こないし、貨物列車とかも走ってないしまあいいでしょ。

途中で見つけたのは川崎重工業の工場。鉄道車両のメーカーさんですね。撮影が禁止されていたので写真はないのですが、W7型の新幹線が止まってました。…って、北陸新幹線までどうやってここから持っていくんだろう。

ここは撮影禁止じゃないから問題ないだろうけど、こんな懐かしい車両が保存されてました。ごめん。正直古すぎてあまり懐かしさはないのよね。

 

兵庫駅に戻る途中で偶然見つけた古い信号機。マニアさん案件らしいです。マニアさんが解説をするとこうなります。…私にはできない芸当。

そののち西明石駅前のホテルに戻り、午前10時に迎えに来てくれた友人の車にいかにも今起きました的な顔をして乗る。淡路島に連れて行ってくれるらしい。わーい。

まずはお昼ごはんに友人が「超絶美味しい」と勧めるイタリアンレストランへ。淡路市にあるパスタ フレスカ ダンメンという製麺所が直営でやっているレストランらしい。おお、そういうのって期待が高まりますね。

なるほど、超絶美味しいというのは伊達じゃないらしく午前11時というランチ前にもかかわらずえらい行列が。待つこと30分。店内へ。

メニューが豊富で、特に色んな面と組み合わせができるので選択肢は広い。そんな中で私が頼んだのはこれ。…なんだっけ。チョリソとかそんなんだった気がする。

お上品な量のパスタ来ました。ドイツ人なら怒り出すサイズです(弊社調べ)。味は…うん、美味しい。

ところが、食べ終わって店外に出るなり友人が突然謝ってくる。いわく、3年来ないうちに味が激しく落ちていたとのこと。確かに、都心でもないのにあの量であの価格(だいたい2000円)はことランチにしては強気すぎる設定だし、味も確かに美味しかったけどほっぺたが落ちるほどとは言えなかった。コロナの影響なのかしら。あ、意見には個人差があり以下略。この友人の評価はどこでも辛いというのも確かにありますので。

 
うずの丘大鳴門橋記念館からの眺め

そののち淡路島の南の果てにあるうずの丘大鳴門橋記念館へ。もうコロナなど過去の話になったと言わんばかりの人出(2022年10月16日のお話)でして、駐車場に車を停めるだけで一苦労。覚えているのはこの玉葱がつかめるUFOキャッチャー。40分待ちじゃなかったらやってみたけどねえ(40分待ち?アホかい)。

大鳴門橋のたもとには道の駅うずしおがある(もちろん高速道路からの直接のアクセスはできない)。ここもけっこうな人気スポットらしいのだが、もう時刻は午後2時半とかでおそらく人が少なくなり始めていたのだろう、駐車場などで並ぶことなく到着。

道の駅から見た大鳴門橋。気になる通路があるわね。

道の駅うずしおから大鳴門橋の見学。完全に私の趣味ですな。ちなみにここまで来たんだから一息に大鳴門橋から四国入りして鳴門市でうどんを食べようと提案したのだが却下された。

この高さまで降りてこられます。思ったほど大変じゃなかった。

階段をまた登る苦労を厭わなければ、橋の路面とほぼ同じ高さにある道の駅からほぼほぼ海岸線の高さまで降りて、そこから橋を見上げることができます。なんでもこちらは瀬戸大橋同様二層構造になっていて、なんなら四国新幹線も通せますよ…という構造らしい。そのくせ本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋は二層構造になっていないと言うんだからやっていることがちぐはぐというか意味不明。世が世なら、ここを通って大分まで新幹線ができたという話だが…無理だろうなぁ。

そして福良港まで移動してうずしおクルーズに乗船。

うずしお、見られました。

悲しみ深く胸に沈めてこの旅を終えようとしたのですが、胸に沈める悲しみがなかったのでそのまま戻りました。…ってかまだこの片道切符の旅は始まったばかりだわ。なので次回に続く。

おまけ。このあとの酒席で友人が食べていたもの。私には無理案件。