翌朝。11時から市役所で結婚式。
はい。「市役所」です。「教会」ではなく。
私、ドイツの社会に対する知識がさほどあるわけでもないので、間違っていたら、むしろ教えて欲しいのですが、ドイツの社会に教会ってけっこうフツーに入り込んでます。ドイツの2大政党の一翼は「ドイツキリスト教民主同盟」ですから。なんでも「教会税」なるものが、月々10ユーロだか給料から天引きされるとかされないとか。ただ、この教会税というのはあくまで「任意」で(…ってことは「税」として紹介するのはおかしいのか)、教会から離れると宣言することで、この「税」を払わなくて済むようになるらしい。
ただ、教会から離れるというのは、特に年配の方には抵抗のあることのようで、私の知るここ最近教会から離れた人によると、その年の暮れのクリスマスミサにその人の敬虔な信者のご両親が行ったんだろうな。そこで、「今年教会を離れた人のリストを読み上げます」というどう考えても晒し者にしてるとしか思えない件があり、そこに娘の名前を聞いて大変なショックを受けたんだそうな。
私の周りを見る限り、敬虔な信者なんていない。私の彼女に聞いてみた。
彼女:「え?教会税?払ってるわよ。え?最後に教会に行ったのいつかって?…覚えてない。子供の頃は毎週親に連れられて行ってたけど…」
別にここで宗教の必要性について議論をするつもりはないんです。で、私の言いたいことはと言うとですね、教会じゃなくても結婚できるんだよ…ということ。ほんでもって、教会で結婚しても市役所でまたやらなきゃいけないらしいから、結局教会の結婚式って儀式の色が強い…ってこたー日本でも同じか。
午前11時から結婚式だというので、その20分前に市役所の駐車場についた私たち。明日の「披露宴」は6-70人の人を呼んでいるらしいが、この市役所の結婚式は両家の両親と新郎新婦の兄弟、さらに、証人となる最も親しい友人が数人…という感じの本人を含めて住人ちょいしか来ていない。なんかよくわからんが、会議室のようなところに通される。
(オトナの情事により写真が加工されていることをお許し下さい。)
ふむ。大きなテーブルの上にそれっぽい紙とかが置いてあって、それっぽい感じになってるぞ。
そこに市役所の職員さんが登場。職員さんに向かって、新郎新婦、そして証人2名が着席。その後ろの壁際に両親を含め、なぜここにいるのかよくわからない私を含めたその他大勢が座る。
職員:「あ、撮影はご自由にどうぞ」
というので、遠慮なくビデオで一部始終を撮影させていただきました(もちろん非公開です)。
やったことはないけど、日本の市役所に婚姻届を提出するって、市役所の13番窓口で市役所の人が書類に不備がないかを確認して、問題がなければ受理される…っていう感じで、けっこうあっさり進んでしまいますよね。だけど、こちらドイツでは何かしら会議室に通されて、のみならず、あら、証人二人の本人確認をした後、結婚についてのスピーチを始めちゃったよ。このおっちゃん。
眠くなるほど長くはないスピーチが続き、職員さんが
職員:「それでは指輪の交換です」
…へぇ…「市役所での」結婚式にそこまでやるんだ。
指輪の交換完了。それから、婚姻届にサイン。
職員:「おめでとうございます。お二人は晴れて夫婦です。それでは乾杯しますか。何人いらっしゃるんですかね?」
と言いながら、棚からシャンパングラスを出してくる。こっちはこっちで、持ち込んでいたバスケットからスパークリングワインとオレンジジューズが首尾よく出てくる。というか、新郎の弟が持ち込んだバスケット、こんなもんが入ってたのね。
かんぱーい。
さすがに職員さんは乾杯に参加していなかったが、それ以外の全員で乾杯。うーぃ、平日の朝の11時から酒飲んでるぞ(注:クルマを運転する人はオレンジジュース飲んでました。念のため)。
それから外に出てお祝い。あ、友人有志が10人ほど駆けつけてきてくれている。あんたらいくら仲のいい友人とはいえ平日に休みが取れるね。
まず出てきたのはさっきのバスケット。中にはスパークリングワインが入っていて改めて乾杯(平日の午前11時半に二杯目)。そして、風船。風船にははがきがついている。住所まで書いてあって、「今結婚しました。この風船を見つけたら送り返してくださいね(はあと)」(超意訳)などと書いてある。
風船を全員で空へ放した。風船は高らかと…とはとてもいえずよたよたと空へと昇っていった。
それから、私の彼女がなんか車のトランクから出してきたぞ。シングルベットのシーツくらいの布にでっかくハートマークと、その中心に新郎新婦の名前が書いてある。なんでも、このハートを切り抜くんだと。故意に爪切りのような小さなはさみが渡されて、相当な時間をかけてハサミが入れられる。
…で、そこをくぐると。
さて、これはなんかのおまじないなのか何なのかは知らないけど、「二人の初めての共同作業」なんだって。ん?なんか日本の結婚式でもケーキ入刀とかで同じようなこと言ってなかったっけか。
それから市役所の前で歓談が始まる。時刻は12時になり、市役所の職員さんがタイムカードを打刻してどんどん退庁していく脇で、私達は勝手に盛り上がる(金曜日は半ドンらしい。いいご身分ですなあ)。
そして、昼食会場へ移動しようと思いふと隣の建物の立ち入りのできない部分を見ると…
風船が力尽きて落ちてます。しかも2つも。
いやいや、思ったんですよ。絶対ガスが足りないか、ハガキが重すぎるかで元気よく飛んで行ってなかったなと。この調子だと、ヘタすると、全ての風船、町内から出て行っていないのではないかと。嫌だなあ、同じ街の中で、この風船拾ったら、おそらく拾った方も気恥ずかしいぞ。べ、別に二人の先行きに、ふ、不安なんか感じてないもんもんもんっ。
見ず知らずの人に住所知られるのはちょっとイヤだなぁーと思うのは日本人だけなんでしょうか(。❁ฺω❁ฺ。)
ドイツと言えばのバウムクーヘン丸かじりまだー?(。❁ฺω❁ฺ。)ワクワク
(↑実際に披露宴でやった友達がいます)
まっきー。甘いな。この市内にばらまかれた風船に着いてたハガキ、表は二人の住所と名前(ハガキですから)、裏には二人のツーショット写真だ。個人情報ダダ漏れだw 間違いなく俺ならやらん。やるなら、南米かアフリカのどっかまで届く風船にするな(無理かw
バウムクーヘンかあ。ホールで見たことないんだよなあ。チョコでコーティングされてたり、小さく切られていたりとか…。
なんか懐かしい事思い出した。ドイツでアイリッシュと結婚式あげたとか…
教会税を払ってないので?、市民婚だったけどシュロス〇〇(←市の名前な)ところで、日本なら婚姻届の提出受理で済むところ–記事に有った様に指輪の交換とか–やたらと勿体ぶったセレモニーやった。
おまけに、式を挙げた場所は、シュロスなのにデイズニーランド仕様なピンクな建物。
式を挙げた人?による、スピーチ?というか、結婚生活をするにあたってのアドバイスと云うか、説教は長かった。 で、式がドイツ語で、通訳兼のツォイゲが、誤訳したら刑務所に行きと言われてプレッシャーでドツボッたりと、(未だにネタにされているファビョッタ意訳)
因に、費用は当時の金額で、日本円なら1万円程度? でも、結婚に必要な書類を集めるのに1年近く、費用は遥かに掛かったけど。 (法律とは市民の為ではなく管理者の為に有るのかとビッグブラザー!!!)
つーか、最近は事実婚が多いのも、
最近の結婚報告に、アラ・フィフ・オーバー(え?結婚してなかったの?)が多いのも、納得。
孫がいる事実婚カップルの場合は結婚というより、死んだ後の財産相続問題をクリアするため?
それ以外の場合は同性同士だったりだし。。。。
なんか、ズレている。。。 でも、ヨーロッパ人の宗教観とか結婚観って、説明されれば、そうなのかと思えるけど、分かるんだけど、分かるんだけど、分かるんだけど、
分かるのに、どこか、しっくりこない。(でも分かるんだけどね)
つーか、結婚て何??? 入籍て何???? 事実婚って何????
この記事は、「結婚とはガスが抜けて落ちた風船」 って言いたいのでしょうか???
酔ってますね。スマン。
いらさい。大丈夫です。私もよくヨッパー状態で更新してます(誤字脱字が相当多くなるのでわかりやすいか)。
あー、そうだった。あなんさん、ドイツで結婚されたんでしたね。
このセレモニーつきと日本の書類審査で「はい結構ですお疲れ様でした」とやられるのとどっちがいいか、私には判断がつきませんが、それにしても書類などっで1年かかったんですか。うーむ、それはあなんさんがガイジンだったからか。マテマテ、どちらもガイジンなのか。確かにややこしそうな気がします。この二人はどっちも地元民なのであっさり行ったみたいですけどね。
結婚の意味…また難しいことを聞きなさる。ホントに同性婚とか事実婚とかもうなにがなんだかわからんですね。結婚して、コドモ作って…という一昔前の単純な話のほうが(それがいいか悪いかは知らんけど)わかりやすかったことは確かです。そして、しっくり来ないことも禿同です。
「結婚とはガスが抜けて落ちた風船」とは言ってませんよ。二人の先行きにいささかの不安を…いや、なんでもないです。
確か、アイルランドの市役所(?)で結婚するとこんな感じだと聞きましたが。
というか、役所でも教会みたいなチャペルみたいな場所があって、教会のようにとりあえず小さな式をあげないといけないという、教会離れしててもカトリックな国って感じらしい事をどなたかのブログで昔拝見しました。今はどうかわかりませんがね。
去年の11月にアイリッシュ同士の結婚式に呼ばれ、結婚式と披露宴と行ったのですが、あまりの長さに、アイリッシュの友人から冗談で『明日にでも誰かと結婚する?』と聞かれ、思わず『アイルランドで結婚式はあげない。長すぎる…』と答えたのを覚えています。
でも、とりあえず
Snigelさんの彼女さんのお姉さん、ご結婚おめでとうございます
と言わせてください。取り敢えずおめでたい~♪
先行きが不安なのは誰でもこの風船を見つけたら思ってしまうと思いますが(笑)まぁきっと風船のように?ゆる~くいい感じに結婚生活を満喫するんだと思います。お二人に幸あれ~!!←顔も見たことないのにw
誰がうまいこと言えとw
私も、この二人の行く末を生暖かく見守りたいと思います。
あっ、と大変申し訳ないです。< 風船
決して、決して、他人様の結婚にケチをつける意図は全く全く無いです。皆無です。
新郎新婦の末永いお幸せをお祈り申し上げます。m(__)m
私も来年は事実婚10年目、子有りの結婚式の為に久々にアイルランドに行く予定です。。。。
我が家のアイリッシュは先日も冠婚葬祭のダウンな方でアイルランドに帰国しましたが、、、、、訃報を聞いたのが真夜中、で、朝一で成田に行くも、チケット代は往復で48万8千円!!!!!!!@ロンドン往復4万9千円をHPでオファー中の某航空会社(現在はブリティッシュな空の旅を3万5千円をオファー中)。
おまけに、空港スタッフの「48万円払うえないなら、お呼びじゃないから、とっとと消えろ」なルードな態度。青山のオフィスのお姉さんは電話の途中で、こっちが話している最中に切るし。。。。3等船客は家畜以下@タイタニック?
愚痴ですね。でも、公式サイトで「英国に招待」「3万5千円のオファー」「素晴らしい英国」のアピールとかして、「感動した話し」を送ってとか言いつつ、他人の不幸に付け込んで50万払えな商売って、どうなの?って。。。。Bereavement Policyって、古き良き時代の過去の遺物?
イギリスに観光に行くなら5万円、でも、家族不幸があった場合は50万? ヨーロッパ人の結婚観以上に腑に落ちなかったり…
スマンです。またしても酔ってますね。 気に入らなかったら、是非是非、削除して下さい。
あ、そんなことはわかってます。あなんさんあったこともない人の結婚にケチを付けるような人ではないと重々承知してます。
この航空券に関して、マジレスします。
まず、客からの電話を向こうから切るなんてありえない。これが許されるのは客がF-wordを使うなどした時のみです(まさか、してませんよね?)。そして、身内の不幸などの場合はAdvanced Purchaseがexemptされるはずです。つまり、例えばWクラスの運賃は7日前までに購入しないと無効とかいう感じの規則があっても、明日出発でもWクラスの運賃を購入可能であると…席が空いている限りは。
そんな腐った航空会社は無視して、他の会社を当たることを強くおすすめします。ぱっと思いつくだけでも、ルフトハンザ、スイス、SAS、Virgin、ANA,JALその他いろんな航空会社で飛べます。とにもかくにも、「身内に不幸があった」ということを伝えることが肝になると思いますです。Good Luck(…ってなんだ、このカタカナと英語ばかりのコメはzz。そして、このコメ、もう遅すぎるのね…。興味本位でお尋ねしていいのなら、結局ダンナさんいくら航空会社に寄付したんですか?
アホなコメにアドバイスありがとうです。 Fのたぐいは皆無です。というか非英語圏在住歴の長い人特有のポライトでスローダウンしたニュートラルな英語です。。。要望が伝わらないと逆にどんどん、スローになり子供に言い含める様な一語一語噛み締める様な話し方になってたけど。。。。
>お尋ねしていいのなら
ハハハッ! まあ、切羽詰まってたので、言い値を寄付?しました。。。。(だから、ここで愚痴らさせて頂いているわけで…あぁぁ。。迷惑ですよね…)
一応ニュースを聞くなり、荷造りしながらネットで徹夜でフライトのチェックはした。けど、東京とベルファスト両方に飛んでる、パリ、アムス、ドュッセ、モスコ、ヘルシンキ?? あとどこ? 航空会社は??? でも真夜中過ぎに当日便はネットでは予約無理だい、行くしかない!!!
で、成田到着なり、分かりやすい入り口側にあるJALカウンターに行き「乗り換えはどこでも良いから出来るだけ早くベルファストに行きたい」旨を伝えたのですが、成田発便以外は要領を得ず、ヨーロッパ到着後の便については、、、で、ルードな対応ではなかったのですが、要望を伝えた15分後「ベルファストのスペル書いて頂けますか?」と言われた挙げ句、その数分後、ロンドン便のみの案内で…(新人さん? 普段は日本人客の相手がメインで、そういった要望の対応は馴れていなかったのでしょう。日本語のみだし)
で、らちが明かない、そのやり取りの最中に、しびれを切らして某航空会社のオフィスに電話したのですが、近親に不幸があった旨は伝えるも「今成田にいるなら、カウンターに行け」「ただし後、10分くらいでカウンターも閉まるけどね」で、カウンターがどこにあるの?と聞こうとしている最中に電話切られました。 仕方ないので、目の前に居るJALのお姉さんに某航空会社のカウンターってどこにあるか教えてもらったしだいです。(はい。たしかに、クレーマーだろうが、集りだろうが、私の少ない接客経験からも、客の電話を途中で切るはありえない対応かと…おもいます。でもやってくれました。)
JALのお姉さんとは逆に、とっととカウンター締めて上がりたい態度が明らさまな某航空会社のスタッフ達は、「アサップでベルファストに行きたい」だけで、ものの2,3分で複数のフライトを出して来ましたが(ただし全て約ハーフミリオン円なプライス)でした。。。。
おっしゃる通り、航空会社はいくつもあります。 想定外の事に、焦ってパニックっていなければ……焦っていなければ、、いなければ、、、、、
アホな話し、長々と申し訳ないです。
相変わらず、アホしているなあ、と笑って頂ければ幸いです。
はい。
おそらく…ですが、BelfastではなくDublinにしたら選択肢が増えていたかもしれません。まさかと思うけど、Belfast Int’lだけ調べてCityは調べてなかったとかそんなくだらないオチはなかったと信じたいですが。まあ、Belfastのスペルといってる時点で推して知るべし…ですね。
いやはや、ご愁傷様でした。ホントに。
今ふと思いついたの。とりあえずロンドンまで買っておいて、ロンドンからは行き当たりばったりでよかったような。ロンドンまでならそこそこ安い航空券がありそうだし、ロンドンからだったら、たとえ正規料金でも200ポンドとかだった…はず。まあ、すべて後知恵ですけどねぇ。
こういうのってレター書いても無駄なんでしょうか。その時々?もしくは航空会社?で対応が違う、てひどいような。しかも不幸があってのことだし。私も明日は我が身?というか、いつその日がきてもいいよう、キモチと費用の準備はしてるつもりだけど、50万はキツいですね。。
あなんさん、大変なときに大変が上積みされて、つらかったですね。ご親族のご冥福をお祈りいたします。
あなんさん、それはひどすぎる対応を受けてしまいましたね。
大変だったと思います。
つか、本当に、本当に!!途中で電話を切るというのはあり得ない対応だと思います。アイルランドでも嫌な声で対応されることはありましたが、途中で電話を切られることはなかったと思います。話が終わった瞬間これでもかって速さで切られたことはありますが。
そして、日本の航空会社とはいえ、ベルファストのスペルかけって・・・ちょっと考えられないですね(苦笑)
私は、成田のエールフランスカウンターに遅刻していったとき、物凄い怒られ(もう時間過ぎてますが!?的に)そして新人さんがやっていたんですが、もちろん新人さんですから手際が悪い。まだ時間があるから別にそんなせかさず、怒りながら指導しなくても・・・と私が遅刻して物凄い悪い事したなぁ…という対応してました。
因みに、とりあえずパリのシャルルまでのチケット発券して、後でお渡しします!的な対応に不安を覚えた私。機内で席について、アテンダントさん(珍しく男性でした)に『チケットここまでしかもらえてないんですが、パリでもらえばいいんですか?』と聞いたら、『今持ってきます!!』と言わんばかりに、即行取りに行ってくれました(笑)
客商売、イライラすることもあると思います。でもそこを見せないのがプロというもの。私もイライラしたところを見せて、お客さんに怒られた事もありました。
でも、あーやっぱやっちゃだめだなって思うんですよね。
クレーム付けても全く問題ない対応だったと思います。見てるこっちまで『うがーーーッ!!』となるような対応。もう使わなくてもいいでしょう、その航空会社。