IKEAとArgos。私の期待に応えてくれるのはどっちだ?

(あまりに汚い画像なので、通常よりかなり小さいサイズにてお届けしております。大人の判断というやつです←当社比)


どよーん。


散らかってるんです。ワードローブが。ワードローブをきれいにすることは大事です。なにせ、いつ、なんどきナルニア国につながるかわかりませんから(通じる人がどれくらいいるんだろう…)。


偉大なる日本国の偉大なる文化の一つは押し入れだと思います。家にある一間(まあ、畳一畳分といっていいのかな)の押し入れ。あれ、便利ですよねえ。客用の布団とかの大物も入れば、衣替えで着ない季節の服をしまったりとか。こっちの家にはないんですよ。その偉大なる押入れが。その代わりにあるのがワードローブなんですけど押し入れに比べると収納としての機能は8割減くらいです。


考えてみると、この国、25度以上になることも、氷点下になることもあまりない国なので、明確な衣替えの季節がない。なので、少なくとも私は、衣替えなどしない。そんな事情もあるのかなあという気もしますが。


まあいいや、とにかくね、ワードローブがもうでたらめで整理ができていない。これはいかんと土曜日の朝、私は立ち上がったんです。そして、その足で向かったのは


IKEA。


上の写真が以前の日記の使いまわしだとお気づきの方は、当サイトの常連さんとお見受けします。IKEAについての記事は「IKEAにとりあえず、行けや」をご参照いただければと思います。…って、まあ、日本でもただ今展開中だからご存知の方も多いかも。


さすがIKEAいいことを言う。


テキトー訳:「有限のスペースは無限の想像力を生む」


いやはや、その通りだ。さすがIKEA、あなたなら「有限のワードローブを思いもつかない方法で埋めてくれるのですね」と期待しながら収納スペースのコーナーへ行く。


結果。何も見つからなかった。


いや、正確には、いろんな収納用品、ありましたよ。だけどねえ、致命的な問題があったの。


私のワードローブの奥行きは50センチで、IKEAのワードローブ(とその用品)の奥行きは57センチ。


なんでだ?この家のワードローブが日本のマンションの畳サイズみたいに一回り小さいやつなのか?それともこれが英国、アイルランド規格で手足の長いスウェーデン人はワードローブもでかいのか?その真相は藪の中ながら、結論としては、私のワードローブに合う収納用品は見つからなかった。ちょっと興味があるので、お暇な方は、ご自宅のワードローブの奥行きを測ってコメント欄にてご報告をお願いします。


でね、そのワードローブとバスルームの間にもわけのわからん空間があるのよ(注:寝室内にバスルームがあるのね)。


なにこれ?


横幅ぴったし60センチ、奥行きはワードローブに準じて50センチちょい。完全なる無駄な空間。なぜにここもワードローブにしなかったのか理解に苦しむ…って、まあ、おそらくちょうどいい大きさのがなかったかいうオチなのだろうが。その無駄な空間を無理にごまかそうと鏡が置かれている。ここにねえ、下着類とかを入れることのできる箪笥があればワードローブも一気に片付く…のだが、これまたIKEAの意外な盲点、箪笥の横幅って、ほぼ40センチか80センチで60センチ幅ってのがないのよ。あっても奥行きがないから、無駄なスペースが生じてしまう。


結論:「IKEAは有限のスペースへの解決方法を示してくれなかった」


とぼとぼと家に戻ったわけだが、一度「買わなきゃ」と思うともうどうにも止まらない。昨日のノイズキャンセリングヘッドフォンみたいにね。というわけで、ネット上でArgosのカタログを見始めると


あるじゃないか。奥行き48センチで高さもちょうどいい籠が。さすがArgos、アイルランドサイズの商品を用意してくれているのね。ざけんなIKEA、無理やりスウェーデンサイズの商品を売ろうとしてるんじゃねえ…って、ものすごい難癖をつけているようですが、以前スウェーデン人にIKEAが一度日本から撤退した理由はこの辺にあったと聞いたことがあるんです。真偽のほどは謎ですが、さもありなんという気がします。


んじゃあ、例の60センチ幅の無駄なスペースはというと…


あった。その安っぽさはとことんダメだが、でも横幅59センチ、奥行き40センチは理想に近いぞ。ところが、最寄りのArgosには在庫がない。仕方なく行きましたよ。うちから片道30分ほどかかるBlanchardstownまで。まあ、高速使えば15分かからないんだけど、片道2ユーロとかかかるので、節約節約。


かくして、件の籠とチェストを買ってうちに戻る。


さて、組み立てるかと商品を取り出すと、カラカラと嫌な音がする。


はい、プラスチックの部品が割れているー。


これに関しては、私の凡ミスでもある。というのも、すでに箱が半分壊れてたのよねん。よーく箱を見ると明らかに角から落とした形跡があったんだから、店で(あるいは少なくとも駐車場で)商品を確認すべきだった。アイルランドに10年以上住んでいながらのこのありえないミス。ちょっと凹んだ。


それで、店に電話をかけるも、誰も出やしねえ。しょうがなく再び片道30分かけてBlanchardstownに戻る。商品はもちろん気のないお詫びの言葉と共にあっさり交換。帰りはもう夕飯の時刻になっていたので高速を使う。


おー、ぴったし。


まあ、安っぽさはありますけど、少なくとも大きさは理想通り。


こちらも見事にぴったしのサイズ。


…これで見事に一日がつぶれましたとさ。